リスボンに続くポルトガル第二の都市「ポルト」。ポルトだけでも見どころ満載ですが、周辺にもステキな場所がいくつもあります。
以下でご紹介するのはポルトから日帰りで行けるところばかりなので、時間があれば立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
ポルトから行くおすすめの街
世界遺産「ギマランイス歴史地区」
ギマランイスは初代ポルトガル王が誕生した場所であり、世界遺産にも登録されている古都であるため観光にはとてもオススメです。
規模的には徒歩でもじゅうぶんまわることができ、ほかの都市とは違う、独特な美しさと落ち着きを放っています。
代表的な建物はギマランイス城で、ポルトガルの歴史はここから始まったといわれています。
まるでドラゴンクエストにでも出てきそうな存在感がありますね。中にも有料で入ることができるので、ぜひ見学してみるといいでしょう。
ギマランイスに行くには「Campanhã(カンパニャン)」駅から列車で約1時間10分ほど。歴史地区は駅から徒歩10分ほどでたどり着きます。
美しいビーチが続く「エスピーニョ」
素朴な街並みに美しいビーチが続くエスピーニョは、観光地というよりはローカル感漂う穏やかな場所です。
エスピーニョのメインはなんといっても海であり、夏に海水浴をするのはもちろんのこと、西向きの海岸から眺める夕日は格別です。
特に目立った観光名所はありませんが、駅周辺には小さなカフェがいくつも並び、人々はとても優しくフレンドリーです。
海岸から東へ歩いた広場には青空マーケットが開催されることがあるので、庶民の様子を味わいたい場合は訪れてみではいかがでしょうか。
エスピーニョはポルトの主要駅「São Bento(サンベント)」から、列車で約40分で到着します。
ポルトガルのヴェニス「アヴェイロ」
ポルトガルの都市といえば古い建物やトラムの印象ですが、アヴェイロで特徴的なのは運河であり、その様子はイタリアのヴェニス(ベネツィア)に例えられています。
絵本の中に出てきそうな、先端がクイっと曲がった「モリセイロ」と呼ばれる船が行き交い、どこか優雅な雰囲気も感じられると思います。
モリセイロは観光船となっているので、もちろん乗船することも可能です。アヴェイロへのアクセスは「Campanhã(カンパニャン)」駅から列車で約1時間10分ほど。
そのほかにはアヴェイロ駅前の、アズレージョが施された、旧市庁舎の美しい建物が見どころのひとつです。
アズレージョとはスペイン・ポルトガルで作られているタイルのことで、建物の外壁や駅の壁などによく貼られています。
アヴェイロから行くおすすめスポット
アヴェイロからさらに電車やバスを乗り継ぐと、可愛らしい景色が広がる人気スポットに行くことができます。
いずれもポルトから日帰り観光が可能なので、時間が許せば足を伸ばしてみるといいでしょう。
カラフルな傘でいっぱいの「アゲダ」
7月上旬から9月末まで行われる「アンブレラフェスティバル」は、アヴェイロ駅で電車を乗り変え「Agueda(アゲダ)」という町で見ることができます。
ポルトガル人は知らない人も多いようですが、このフェスティバルは日本人には大変人気です。
ポルトガルには日本人観光客が少ないという声もありますが、アゲダの通りを歩いているとき、意外にも多くの日本語を耳にしました。
傘で彩られたメインストリートはもちろんですが、周囲のベンチや階段などもアーティスティックに描かれています。
アゲダはとても小さな町で、アヴェイロから電車を乗り継ぎ約35分。ポルトからだと2時間近くかかります。
ストライプの家が可愛いコスタノヴァ
アヴェイロの街から西へ進み、海沿いに出たあたりには、ストライプにペインティングされたかわいらしい家が並んでいます。
こちらも日本人観光客に大変人気のある、「コスタノヴァ」という漁師町です。
民家の外壁がストライプになったのは、漁師が霧の中でも自分の家を見つけやすくするためだと言われています。
そしてストライプの家はもちろんステキですが、コスタノヴァは海に面しているため、静かな海岸を見ながらのんびりお散歩するのもおすすめです。
コスタノヴァへのアクセスは、アヴェイロ駅前からバスに乗って約1時間。バス停は少しわかりづらいですが、旧市庁舎とは反対側の出口付近のバスターミナルから出ています。
ポルト周辺の街観光まとめ
ポルトは大変美しい街であるため滞在する人も多いかと思いますが、規模はそれほど大きくないので、2日もあればじゅうぶん見て回れます。
そのため1日でも余裕がある場合には、是非ポルト周辺の街にも出かけてみることをオススメします。
【スペイン・ポルトガル関連記事】
アーチが美しいメスキータ!世界遺産スペイン・コルドバ歴史地区の行き方と観光
フラメンコ発祥の地!スペイン・セビリアの主な観光スポットと高速バスALSA