一人旅をしたいけど行き先に迷う人は多いようで、どこがオススメですか?と聞かれることも少なくありません。
特に女性の一人旅や旅慣れない方は安全面を考慮しなければいけないので、どこでも好きな場所へ!というわけにはいかないでしょう。
オススメの国や地域はたくさんありますが、そのひとつにフィンランドが挙げられます。フィンランドは街がきれいで治安が良く、初めての海外旅行や女性の一人旅には安心です。
以下にまとめたことは個人的な感想となりますが、これから旅を検討している方は、是非参考にしてください。
一人旅の主なメリットとデメリット
自由に過ごせる(メリット)
一人旅の特徴はとにかく自由に過ごせることです。行き先や過ごし方のほかに、旅の予算や食事の内容なども、完全オリジナルプランを作れます。
そして旅先では一人でいると比較的話しかけられやすく、大抵は親切に対応してもらえます。
実際に電車やバスでの移動中、どこから来たの?一人?と話しかけられ、連絡先を交換したことも何度かありました。
また自由な行動を取ることができる分、友達ができやすいともいえるでしょう。
すべて自己解決(デメリット)
基本、自分のことはすべて自分で行います。チケットや宿の手配はもちろん、万が一トラブルが起きても自己解決しなければいけません。
複数でいるより一人の方が危険度は増し、まわりの人に手を貸してもらうにしても、その状況を作るのは自分自身です。
それから森に迷い込んでしまったなど、土地勘のない旅先でのトラブルは人災だけではありません。単独行動の際はじゅうぶんに気を付けましょう。
一人旅にフィンランドがおすすめな理由
フィンランドは治安がいい
フィンランドの治安はとても良く、ツーリスト狙いの詐欺などはありません。タクシーでぼられた話も聞いたことがないので、その辺りはおそらく安心だと思います。
とはいっても最低限の注意は必要です。ときどき置き引きの被害があるようなので、持ち物を置きっぱなしにしたり、怪しい場所に近付くのはやめましょう。
フィンランド人は英語が上手
ヨーロッパ各国では英語が通じない場合も多いですが、フィンランドでは子供からお年寄りまで、ほとんどがきれいな英語を話します。
そのため英語すら話せないという人以外は、コミュニケーションに困ることはないでしょう。
名の知れない田舎町ではどうかわかりませんが、通常ツーリストが訪れる場所では、特に言葉の問題はなさそうです。
英語ができない人は、ネット検索すると旅行中に使えるフレーズがたくさん出てきますので、あらかじめ使いそうな言葉をメモしておくといいと思います。
フィンランドのホテルは居心地がいい
フィンランドは物価が高く、安宿が少ないです。
それは長期旅行者にとっては痛いところですが、大抵のホテルはきれいに整えられていて、デザインもけっこうオシャレです。
ホテルフロントに共有スペースがあれば、そこをカフェ代わりにしてもいいでしょう。コーヒーも飲めるし意外とくつろげます。
フィンランドのホテルはここが不便
1. アメニティーが置いてない
フィンランドではエコ活動を強化しているため、ほとんどのホテルにアメニティが置いてありません。出発前にあらかじめ用意するか、現地調達が必要です。
歯ブラシ、石けん、シャワーキャップなどだけでなく、部屋にティッシュ箱もないのでちょっと不便です。
2. シャワールームに仕切りがない
シャワールームが床まで区切られていないため、シャワーを使うとトイレの方まで水びたしになります。
これは場所によると思いますが、私の泊まったホテルはどこもこの状態であり、仕切りは戸ではなくシャワーカーテンのみの場合もあるようです。
フィンランドはサウナの国なので、高級ホテルでもない限りバスタブはありません。シャワー後にトイレに入る際は足元が濡れないよう、サンダルを用意しておくと便利です。
清潔な環境がある
水道の水が飲める
フィンランドは水がきれいなので、水道水を飲んでも大丈夫です。実際に飲むかどうかは別として、水がきれいであれば食あたりの可能性は低いでしょう。
水は飲料以外にも、使用すれば少なからず体に影響を与えます。例えば田舎育ちの人が、東京の水で顔を洗うと肌が荒れてしまう、なんて話はよく聞きます。
そのため水がきれいというのは、女性にとって何かと安心かもしれません。
魚が生で食べられる
フィンランドでは魚が生で食べられていて、お寿司屋さんも多いです。
私は食への興味が薄いため気の利いた食レポはできませんが、マーケットでサーモンを注文したときはとても美味しかったです。
魚が生で食べれるというのは、それだけ清潔が保たれてる証拠ではないでしょうか。
街並みがきれい
フィンランドの首都ヘルシンキは、重圧感のある建物が、ステキな街の雰囲気を映し出しています。
寺院ではこの国ならではの独特な空気が漂い、タイミングがよければミサにも参加できるので、静かで味わい深い旅になるのではないでしょうか。
北欧雑貨が楽しめる
フィンランドといえば北欧雑貨。そこらのショップで見かけるものも、とてもデザイン性が高く惹かれてしまいます。
食器や置き物のほかに、サンタクロースやムーミングッズ、それからキャンドルも豊富に売られています。雑貨好きな方はきっと何日いても、飽きないのではないでしょうか。
フィンランドのおすすめスポット
ヘルシンキ大聖堂
白く清楚な建物に、静かでシンプルな内装が特徴のヘルシンキ大聖堂。初めてこの姿を見たときは、あまりの美しさにときめいてしまうかもしれません。
この大聖堂はヘルシンキのシンボル的存在で、観光の際には必ず立ち寄るスポットのひとつです。
ウスペンスキー寺院
ヘルシンキ大聖堂とは対照的に、華やかな印象を持つ教会です。レンガ作りの建物と尖った屋根が特徴で、丘の上にあるためきっと遠くからも目にするでしょう。
きらびやかな中に静寂が感じられ、もう一度訪れてみたくなる寺院です。
【ヘルシンキ旅の紹介記事】
冬のフィンランド・ヘルシンキ観光情報!おすすめスポットと人気の北欧雑貨店
サンタクロース村
ロヴァニエミの街の郊外にあるサンタクロース村は、その名の通り、サンタクロースが住む村としてテーマパークになっています。
本物のサンタに会えるだけでなく、クリスマスに届く手紙が送れるので、プレゼントや旅の記念にいかがでしょうか。
【サンタクロース村紹介記事】
サンタクロース村から手紙が届く!フィンランド・ロヴァニエミの行き方と市内観光
サーリセルカのオーロラ鑑賞
フィンランドは緯度が高いため、夏は白夜、冬は極夜に近い状態になります。
そのためオーロラ鑑賞に適しているのは夜が長い冬となりますが、北部のサーリセルカでは街から鑑賞が行えるためとても手軽です。
ちなみにオーロラ発生までは、教会の中で待機することができます。極寒の中、室内で発生を待っていられるというのは、嬉しい配慮ですね。
【サーリセルカ紹介記事】
フィンランド・サーリセルカの行き方、冬の服装、オーロラ観測、町の観光!ラップランド一人旅
フィンランド旅行のための情報
フィンランド旅行の予算について
旅にかかる費用は内容によって大きく異なるため、予算の目安はなんともいえないのが正直なところです。
フィンランドは日本よりも物価が高いので、宿泊や食事など日本で同じことをするよりも、いくらか高めであるとイメージすればいいのではないでしょうか。
フィンランド行きの航空券の値段
東京からヘルシンキまでの航空チケットは、価格が安いときで往復5万円台、高ければ13万円を超えるときもあるようです。
ただ安いチケットは乗り継ぎ時間が長いか、数回乗り換えなければいけないケースが多いため、短期旅行者には向いていません。
注意!片道チケットでは出発できない
注意点は片道チケットのみでは飛行機に搭乗すらできないため、出発時には必ず、フィンランド出国のチケットを準備しておきましょう。
フィンランドはシェンゲン協定加盟国なので、加盟国間の移動では出国扱いになりません。シェンゲン圏外へ出るためのチケットが必要です。
2020年より電子渡航認証シテムが導入される予定で、シェンゲン圏へ渡航の際は事前登録が必要になるとの情報です。
フィンランドの宿泊施設の値段
アゴダからヘルシンキの宿泊施設を探したところ、ホステルの最安値が1230円、ホテルは5300円くらいでした。(タイミングによって変わると思います)
ドミトリーに宿泊すれば経費が抑えられますが、見渡したところ、多くのホステルは格安とまではいかなそうです。利用の際には根気よく探してみてください。
エアビーアンドビーを使って一般家庭に宿泊すると、意外と安値できれいな部屋が見つかるだけでなく、現地の人と触れ合うきっかけにもなります。
このような旅も検討してはいかがでしょうか。
フィンランド旅行に必要な時間
東京からヘルシンキまでのフライト時間は約10時間半。空港から市内中心部までの移動時間は、エアポートバスか列車で約30〜40分です。
ヘルシンキの観光だけならば、2日もあればじゅうぶんに楽しめますが、ヘルシンキ以外を訪問する場合は、5日〜1週間以上は欲しいところです。
国内の主な移動手段はバスか列車で、長距離移動は少々時間がかかりますが、目的地に着いてしまえば街の規模は大きくないため、観光はしやすいと思います。
フィンランド一人旅の感想
フィンランドとても素晴らしい国だったので、いつかもう一度訪れたいと思っています。
ただ難点を挙げるとしたら物価が高いことと、滞在が1月だったために極端に日が短かったことでした。
ですが、治安の良さ、観光のしやすさ、景色の美しさなどの理由から、女性の一人旅や初めての海外旅行などには、ぜひオススメしたい場所だと思います。