モンゴルの魅力は果てしなく広がる大地であり、ツーリストは草原のゲルに宿泊するなどのプランを立てるケースが多いと思います。
ですが交通手段が多くないので地方へ行くには時間がかかり、短期旅行の場合は時間的に少々難しいかもしれません。
そんなときにおすすめなのが、ウランバートルから約2時間で到着できるテレルジです。途中に観光できる場所もあるので、それらに立ち寄りながら楽しむことができるでしょう。
【モンゴル旅行の基本情報】
ウランバートルまでたった5時間半!モンゴル旅行の準備・服装・おすすめ・注意点
テレルジ国立公園について
テレルジはこんなところ
テレルジは広大な大地に加えて山がたくさんあるのが特徴で、移動手段さえ確保できればウランバートルからの日帰り観光も可能です。
多くのツアーが用意されているため利用しやすく、乗馬にハイキングにゲル宿泊など、モンゴルの自然を存分に味わうことのできるスポットです。
テレルジへ行くにはツアー参加かバスを利用
テレルジへ行くには交通の便が悪いため、現地ツアーに参加するのがもっとも安全な方法です。
現地ツアー申し込みは、トリップアドバイザーの口コミなどを参考にしてみてはいかがでしょうか。そのほかウランバートルの宿泊施設で受け付けているところもあるようです。
ですがテレルジに限らず、モンゴルツアーの値段設定は全体的に高めです。(あくまでも個人的な感覚です)
そのためコストを抑えたければバスで向かう方法もありますが、万が一スムーズにたどり着けないときには交通手段も人も少ないため、旅慣れていない方にはおすすめしません。
だけどバス移動の経験というのは旅の面白さのひとつなので、チャレンジできる方は利用してみるのもいいと思います。
その際は事前によく行き方を尋ね、下車したあとに向かう場所まで、しっかりとチェックした上で行動してください。
テレルジのおすすめ観光スポット
1.チンギスハーン騎馬像と記念館
まずひとつ目の見どころは、テレルジに向かう手前の道に現れます。ウランバートルからテレルジに向かって車で1時間ほど走った辺りに、巨大な像が見えてきます。
これは12世紀から13世紀にかけてモンゴル帝国を築いた英雄「チンギスハン」の騎馬像で、高さは40mもあるそうです。
土台となっている建物は記念館になっていて、様々な展示がされています。入場料ははっきりおぼえていないのですが、日本円にして約3〜400円くらいといったところでしょう。
Genghis Khan Equestrian Statue
電話:+97688061900
チンギスハーン騎馬像から見渡す景色
チンギスハン騎馬像は中へ入ることができ、馬のたてがみ辺りから外へ出ると展望台になっています。
うしろを振り返ると、どーんと大きなチンギスハンの顔!ここからはモンゴルの広い景色を見渡すことができます。
チンギスハン騎馬像の展望台からの景色。チンギスハンの影が広い大地に映し出され、まるで馬上から遠くの山を見つめているかのようでした。
ギネス認定の世界一大きなブーツ
建物の1階フロアにはギネスブックにも登録されているという、世界一大きなブーツが展示されています。
巨大なブーツの右側に展示されているのは巨大な馬のムチで、これはチンギスハンが拾ったという伝説から作られたそうです。
モンゴル人にとって馬のムチを拾うことはとてもラッキーなことらしく、人と馬がともに生きてきたモンゴルの歴史が感じられるでしょう。
モンゴルの民族衣装がレンタルできる
ブーツの近くにはモンゴルの民族衣装をレンタルできる場所があり、ちょっとした王族気分を楽しむことができます。
私が訪問したときは休日で、館内にはクローズされていた部分もあったので、本来は有料の衣装を無料で着させてもらえました。
衣装も帽子も何種類かある中から好きなものを選べます。モンゴルの衣装は作りがとても素敵なので、ぜひ試して遊んでみてください。
鷹を腕に乗せて記念撮影
チンギスハン騎馬像の外側では、タカやワシを腕に乗せてくれるサービスを行っています。
これらの鳥は強くて大きくて、素人には少々危険なイメージがありますが、近くで見ると顔が子供みたいでとってもかわいいです。
上下にゆすると大きな羽を広げてくれますが、重くて片手じゃなかなか動かせず、女子にはちょっと大変かもしれません。
でも鳥とのふれあいタイムは楽しいので、記念にぜひ体験してみてください。
2.テレルジ名物!亀の形をした岩
チンギスハン騎馬像から3、40分ほど先に、巨大な岩のかたまりがあります。これは亀の形をしていることから「亀石」と呼ばれ、テレルジのシンボル的存在となっています。
高さは約15mあり、首の辺りまで登ることができるそうですが、私が訪れたときは真冬だったせいか、亀石に登っている人はいませんでした。
そのほか滑らかな丘やゴツゴツとした岩山が多く見られるなど、手つかずの自然がなによりの魅力です。暖かい季節であれば、いろいろと探検してみると面白いかもしれません。
冬は一面真っ白ですが、きっと夏場には美しい緑に囲まれているのではないかと思います。
3.テレルジの山に佇むアリヤバル寺院
亀石から数分先には寺院があり、ここには108段の階段と108個のマニ車があるそうです。
モンゴルの寺院は配色も空気感も日本人にはなじみやすく、自然の中にポツンとあるところは、大地とともに生きるモンゴルらしい空間です。
Aryapala Temple Meditation Center
電話:+976 9910 6194
https://www.facebook.com/Aryapala-Meditation-Initiation-Center-Mongolia-792339370785723/
テレルジの自然を体験しよう
1.モンゴルといったらやっぱり乗馬!
モンゴルといったら草原で乗馬が定番で、テレルジでももちろん乗馬を楽しめます。
ただひとつ言うとしたら、乗馬はやっぱり夏がいいですね。わざわざ凍りつく真冬に乗らなくてもいい気がしますが、可能ではあるので興味のある方は是非どうぞ。
でも馬の背中から見る真っ白な景色はとても素晴らしく、この美しさはきっとモンゴルでしか味わえないと思います。
ちなみに夏の乗馬は緑に囲まれ、ツーリストにとってベストシーズンとなりますが、強い日差しが照りつけるので帽子や日焼け止めなどが必須です。
2.冬季限定アクティビティー犬ぞり体験
ここはシベリアンハスキーたちに引かれて凍った川の上を滑走する、犬ぞり体験が出来る場所です。
このとき支払った料金は40ドル。モンゴルのアクティビティーの相場がわかりませんが、北欧などに比べるとかなりの格安料金だと思います。
参加したい方は宿泊施設やガイドさんに尋ねてみてください。
3.テレルジの星空
ツーリストキャンプに宿泊するならば、深夜に外へ出て夜空を眺めてみるといいでしょう。天気が良ければ満点の星空を観ることができます。
私は2度テレルジを訪れたことがありますが、残念ながらどちらも空気がかすんでいたため、満点といえるほどの星空には出会えませんでした。
だけど現地に行ってみるとわかりますが、周囲は山と草原があるだけの街明かりのない場所です。
空気がクリアな日であれば夜空が美しいということは、テレルジの景色を見ればきっと納得するでしょう。
テレルジの景色
道の途中で見かけたオボー。オボーとは旅の安全を祈願するために、石を積み上げて作られたものです。
祈り方はオボーのまわりを3周し、地面に落ちている石を置いていくのが一般的で、形は丸いものから背の高いものまで様々です。
周辺の滑らかな丘では、休日にはソリを持って遊びにくる家族も多いようです。どこでも好きな斜面を選び自由に遊び場所にできるので、子供達は思いっきり遊べそうですね。
ツーリストゲルもたくさんあります。ツーリストゲルとは旅行者のための宿泊施設ではありますが、ゲル風の建物ではなくゲルそのものです。
それだけにリアルなモンゴルが感じられるのではないでしょうか。
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