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モンゴルの大草原に暮らす遊牧民!生活についての10の質問と回答

モンゴルの大草原には電気も水道もありません。町に近い場所ではインターネットが届きますが、それ以外は電話さえも圏外になることがざらにあります。

そんな草原に住む遊牧民の生活は、こんなときはどうしてるんだろう…と不思議に思うことが多いですね。

今回は実際に日本人ツーリストから質問された、遊牧民の疑問についてまとめてみました。


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遊牧民とはこんな人たち

遊牧民は馬やヒツジなどの家畜を放牧し、そこから取れる乳・肉や毛皮などを出荷して生計を立てています。

それだけでなく住居を移動しながら暮らしているのも特徴であり、通常は季節に合わせて年に4回引っ越します。

遊牧民はモンゴルだけでなく中国〜中東にも暮らしていて、主にシルクロードと呼ばれる乾燥地帯に分布しています。


遊牧民の生活について10の質問


※引越し中の遊牧民

1.遊牧民はなぜ移動するの?

遊牧民が持っている家畜の数は、その家によって数百から数千頭いるのが普通です。

それらを育てるためには多くの草が必要ですが、同じ場所に住んでいたのでは食べ尽くしてしまうため、季節ごとに草のある場所へと移動しなければいけません。

引っ越す回数は年に4回になることがほとんどでですが、春から夏にかけて雨があまり降らないときは、草がじゅうぶんに成長しない可能性があります。

遊牧民にとって家畜の餌がないとないというのは一大事なので、そんなときはテントを持って、自分のエリア外に出かけることもあるそうです。

2.どんな場所に移動するの?

春は草花が生い茂る暖かな場所で暮らし、夏になると水の豊富な川の近くに移動します。

そして秋は寒くなるので山のふもとなどの暖かな場所で過ごし、冬は極寒を乗り越えるためにさらに暖かな場所へと移動します。

モンゴルは秋から春にかけて冷え込む時期が長いため、家畜が寒さで弱ってしまわないよう、ゲルの近くには家畜小屋が建てられています。

3.どうやって引っ越すの?

遊牧民の住居である「ゲル」は、大人が3人もいれば組み立てることができ、およそ1時間で完成します。その中に家具やベッドを配置すれば住まいの完成です。

移動のときはそれらをバラして、家具もまとめてトラックで運びます。移動距離はおよそ5km〜50kmくらいで、同時に多くの家畜も引っ越します。

動物たちは後ろから追えば前に進むので、遊牧民は馬やバイクで追いかけながら数日かけてゆっくりと移動します。

4.遊牧民に郵便物は届くの?

遊牧民は自由奔放に移り住んでるイメージもありますが、「遊牧」とは「放浪」でないため、災害などの特別な理由がない限りは同じ場所に戻ってきます。

そのためどこの村に所属しているかがわかれば、あとは人伝いに情報を得ることができるため、郵便物も問題なく届きます。

遊牧民を含めた村の人々は、常に助け合いながら暮らしているので、そのコミュニティーの中でどこにいるかわからない状況を作るのは、かえって難しいかもしれません。

5.家畜を殺すのは心が痛まないの?

家畜は食料にするために育てているので、いちいち心が痛んでいたら生きてはいけません。

だからといって大事な家畜を無駄に殺すことは一切なく、骨と角以外のすべてのパーツは余すことなく利用されます。

子供はときどき家畜の中からお気に入りの子を見つけ、ペットのようにかわいがることがありますが、だからといって出荷や屠殺を免れることはないようです。

6.トイレやお風呂はどうするの?

草原には当然ながら水道設備がありません。

トイレは地面に穴を掘り、そこに小屋を建てて作ります。汲み取り式ではないので、いっぱいになれば穴を埋めてまた別の場所に作ります。

お風呂は桶に水をためてカラダを洗います。村にはシャワー屋があるので、近ければそこへ行って済ませますが、いずれも毎日入浴する習慣はありません。

7.水はどこから持ってくるの?

生きてくために水は欠かせないので、居住エリアには必ず井戸が掘られています。

近くといってもどのくらい近いかはわかりませんが、生活水は井戸から運び大きな桶にためて使います。

8.電気やガスはどうしてるの?

草原には水道と同じく、ガスや電気も通ってません。

昔は夜になるとロウソクを使ったそうですが、現代の遊牧民はソーラーパネルを持っているので、部屋の照明だけでなくテレビも見ることができます。

またゲルには必ず鉄製のストーブがあり、料理はその上に鍋を置いて行います。そのためガスがなくても食事の支度に困ることはありません。

9.子供の学校はどうするの?

村には学校があるので近ければ家から通学します。ですが遊牧民の住居は季節によって移動するので、ゲルから毎日通うのは困難な場合もあります。

そんなときは寮があるので普段はそこで生活をし、夏休みになると家に帰ります。そしてごく少数ですが、ときどき学校へ通わない子もいるようです。

10.病気になったらどうするの?

村には医者がいるので、ケガや病気のときはそこへ通います。もしも行けない状態であれば、ドクターの方から訪問してくれるそうです。

妊婦さんは産気づいてから病院へ駆け込むのは大変なので、予定日が近づくとあらかじめ入院して待機することがほとんどです。


とても大ざっぱな遊牧民の気質

モンゴルでは子供が生まれて2週間以内に出生届を出さなければいけませんが、昔はそのルールがなかったため、だいぶ遅れて役所へ行く人も多かったようです。

届け出るタイミングは数ヶ月後のときもあれば、数年後になることもあったようで、遅くなれば正確な日にちは忘れてしまっています。

そのため「雪が降ってた」「花が咲いてた」と大ざっぱな情報を伝えると、役所の人も「じゃあこの日にしとくか」とアバウトに生年月日が決まることも珍しくなかったそうです。

そして現代でも遊牧民は時間に追われながら過ごすことがなく、道をたずねたときも「あの山の向こう」と、ざっくりとした返事が返ってきます。

また「すぐ近くだよ」といっても実際は5km、10km先であることもざらだそうです。そんな彼らから見て日本の社会は、どのように見えるのかも聞いてみたいところですね。

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