女性の一人旅や初めての海外旅行をするときには、様々な不安があると思います。そんな中で「旅をするのにおすすめの場所は?」と聞かれるケースも少なくありません。
私はそれほど多くの国を知っているわけではありませんが、旅慣れない方に提案するのであれば、ニュージーランドがかなり上位に入ります。
それは大自然が広がる穏やか場所で、一度は行った方がいいと感じる素晴らしい国のひとつです。
そこで、ニュージーランド旅行の費用の目安とおすすめの理由、その他数々の魅力についてまとめました。
ニュージーランドはこんなところ
ニュージーランドの玄関口であるオークランドは、成田空港から約10時間半のフライトでたどり着きます。
フライト時間は長めですが、地図上では地球を縦に移動する形となるので、時差はたったの3時間(サマータイム時は4時間)しかありません。
南半球に位置するため季節は逆で、クリスマスに行われるフェスティバルでは、半袖姿のサンタクロースも現れるようです。
国土は日本に似た形をしていて、北島と南島のふたつに分かれています。そして南へ行くほど南極に近付き、気候は寒くなっていきます。
ニュージーランドの大自然はとても素晴らしく、緑豊かな草原や神秘的の湖、そして迫力の氷河などが各地で見られます。
ニュージーランド旅行の予算の目安
パッケージツアーを利用する場合
旅の予算は行き先や行動によって大きく変化するので、「だいたいこのくらい」としか言えないのが正直なところです。
旅行会社のパッケージツアーでは、オークランドのみ5日間のプランだと8万円くらいから売り出しており、それ以外の都市を周遊するプランになると16〜30万円くらいに上がります。
この価格は時期によっても違うと思いますが、費用に含まれるのは、航空券・宿泊代・プラン内の移動費などです。
ここに空港諸税などが加わるため、実際に払い込む金額はもう少し高くなるでしょう。さらに一人旅の場合にはホテル代が割り増しになります。
どのくらい割り増しになるかは宿泊する場所や日数によって変わりますが、だいたい一泊6千円から1万円くらいと意外と高額な場合が多いです。
追加料金なしとうたわれているプランは始めから旅行代金に乗せてある可能性が高いので、あまりお得とはいい切れません。
それ以外にも食費や交通費、観光施設の入場料やアクティビティー体験料など、現地で使う費用は別にかかります。
ニュージーランドの物価は基本的に高めなので、日本で同じように過ごすよりも、費用は多くかかると思っていいでしょう。
ざっくりとした計算ですが、三度の食事とティータイムだけでも1日7千円〜1万円。その他の遊び方や買い物によってはさらに高額になります。
パッケージツアーのメリット
航空券・ホテル・移動手段の手配をしてもらえる
旅のプランを考える手間が省ける
プランによっては空港送迎付きの場合がある
日本語を話せる現地ガイドがいる場合がある
パッケージツアーのデメリット
好きなプランで動けない
節約できる範囲が狭い
個人旅行をする場合
個人旅行をするのであれば、往復航空券は安いものだと6万円台から。高いものだと十数万円するものもあり、平均は9万円くらいだと思います。
ただし安い航空券はどこかの国を経由するケースが多いため、時間がある人にとってはお得ですが、一週間以内の短期旅行には向いていません。
宿泊費はホテルであれば一泊7千円~1万2千円くらい、ゲストハウスであれば2千円~6千円くらいであるようです。(時期やエリアよって異なります)
Airbnbを使って一般家庭にお世話になれば、費用が安く現地の人との交流の機会もでき、食事は自炊にすると旅費がかなり抑えられます。
ですがあくまでも一般家庭であるため、深夜のシャワーや帰宅時間、また喫煙ができるかなどは、その家のルールに従う必要があります。
こちらも大ざっぱな計算しかできませんが、例えば5日間で旅する場合、7万円くらいの航空券を取得できれば、総額10万円ちょっとでの旅行が可能です。
ただし安い航空券は乗り継ぎ時間に気を付けましょう。あとは宿と食事をグレードアップすれば費用は限りなく高くなり、抑えようと思えばそれも可能なのが個人旅行の特徴です。
個人旅行のメリット
好きなようにプランが立てれる
予算に合わせて節約もできるし贅沢もできる
現地の人と触れ合う機会が増える
個人旅行のデメリット
航空券・ホテル・移動手段の手配が面倒
英語が話せないと困る場面が多い
一人旅にニュージーランドがおすすめな理由
ニュージーランドは治安がいい
旅でもっとも気になるのは治安の面ではないでしょうか。特に女性は力の面で弱い立場にあるため、行き先に治安がいい場所を選ぶというのは大切だと思います。
その点ニュージーランドは穏やかな国なので、最低限の緊張感を持ち続けてさえいれば、特別警戒する必要はありません。
あとは「運が悪ければ被害に遭うかもしれないし、遭わないかもしれない」としか言えず、それは日本にいても同じでしょう。
ただ私が10ヶ国以上旅してきた中では、ニュージーランドは安心度が高い国であると感じています。
人より羊の数の方が多い
以前ニュージーランドを数ヶ月旅した知人が、「人間より羊の方が多い」と話していました。確かに郊外に出ると、人の数より羊の群れの方が多くみられます。
それだけ自然が広がっているということなので、人気のない場所を歩くときなどは、天候や日没の時間、足元の安全に注意しましょう。
ニュージーランドの街の様子
ニュージーランドの公用語は英語
ニュージーランドの公用語は英語です。発音は独特なようですが、少々聞き取りにくい面があったとしても、意味は伝わるので大丈夫です。
英語そのものができない方でも、英語以外の現地語で話される国にいるよりは、安心度がぐっと高まります。
街がそれなりに栄えている
ニュージーランドは街がとても穏やかです。そして主要都市であっても、都会すぎず田舎すぎず、ツーリストにとって居心地のいい環境だと思います。
物価は高めですが、レストランやカフェも多く不便を感じることはありません。それから街が清潔に保たれているところも過ごしやすさのひとつでしょう。
交通がややこしくない
ニュージーランドの主な交通はバスになると思います。そのため乗り物が苦手な人でも迷うことがなく、少し街を離れるとそこから先は信号がありません。
運転が可能であればレンタカーを借りて移動する手段もアリなので、その際は国際免許を忘れずに取得しておきましょう。
ニュージーランドにいる人の様子
日本人が多い
ニュージーランドは意外と日本人が多いです。そのためショップの店員さんが片言の日本語を話してくれたり、ホテルに日本人スタッフがいるところもあるようです。
日本人が経営しているレストランも多く、だからといって日本人だらけでもないので、異国を感じながら程良い安心感が得られるのではないでしょうか。
人々が親切で好感触
人々はとてもフレンドリーです。出国の際にも「ニュージーランドはどうだった?」など審査官に話しかけられ、それによって長い列ができることもあるそうです。
ニュージーランド人は穏やかで大らかな印象で、きっと現地の人と話すときには、ホッとできる場面が多いと思います。
自然が美しく体験しやすい
雄大な自然が広がるニュージーランドはアクティビティが豊富です。
氷河を見ながらトレッキングしたり、美しい景色の中でバンジージャンプにチャレンジするのは、ほかではできない体験でしょう。
散歩だけでもじゅうぶんに楽しむことができ、バスの移動中の景色も素晴らしいので、ちょっとお得な旅になるかもしれません。
ニュージーランド南島のおすすめ観光
私は南島しか旅したことがないので北島との比較ができませんが、南島に関していうのであれば、素晴らしい!のひと言です。
中でもおすすめの3つのスポットをご紹介します。
のんびり過ごせるクイーンズタウン
南島の第二の玄関口であるクイーンズタウンは、大きな湖と山々に囲まれた美しい街です。
山々や湖を照らす光はまるで絵に描いたようで、湖畔では人々のくつろぐ姿が見られます。
周辺の山へ散歩に出かけたり、町でのんびり過ごすことのできるエリアなので、長期滞在にも適していると思います。
【クイーンズタウン関連記事】
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迫力の氷河が見れるマウントクック
南島の背骨といわれる南アルプス山脈は3000m級の山々が立ち並び、その多くが氷河で覆われているという大自然のスポットです。
ハイキングコースはきれいに整備され、比較的道がフラットでもあるので、どなたでも気軽に楽しむことができます。
それでいて景色はとても迫力があり、厳しく美しい自然の姿を感じることができるでしょう。
【マウントクック関連記事】
ニュージーランド一人旅!マウントクックのおすすめコースと個人ハイキングの服装と行き方
星空が美しいテカポ
まるで絵本の中に迷い込んだかのような、穏やかで美しい景色が広がる田舎町です。
ミルキーブルーの大きな湖に佇む小さな教会は、素朴さと独自の個性が組み合わさった、南島を代表するおすすめスポットとなっています。
そして夜空はきれいに輝き、南半球でしか見れない天体が望める星空ツアーも開催しています。
テカポでは天の川がくっきりと見え、私が今まで出会った夜空の中で、ベスト3に入る見事な輝きでした。
【テカポ関連記事】
ニュージーランド一人旅!テカポへの行き方と日本語解説付きの星空ツアー
ニュージーランド一人旅を体験して
ニュージーランドは、本当に旅して良かったと感じる素晴らしい国でした。
今はまだまだいろんな世界を見たいと思っていますが、もしも旅を終えるときには、最後にもう一度ニュージーランド訪れるかもしれません。
何がいいかというのは、言葉よりも感じることが一番だと思います。ニュージーランド豊かな自然と穏やかな空気を、まずは存分に味わってみてください。