モンゴルの大草原で珍体験、シャーマンから婚活アドバイスをもらった話

モンゴルにはシャーマンがいるよと聞かされたのは、最初にこの国を訪れたときのこと。そのとき私が感じていたのは、人々の信仰心の深さでした。

モンゴル人に見る祈りはとても厚く真剣で、神社に小銭を投げて軽く手を合わせるだけの日本人とは重みが違ったのです。そんな中で宗教とはまた別のシャーマンの存在を知り、モンゴル人にとってシャーマンとはいったい何だろうと、すぐにそんな興味が湧き上がりました。

今回は3度目のモンゴル訪問にて、念願のシャーマンの儀式を体験することができたので、その様子をここにまとめました。


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【モンゴルに古くから存在するシャーマンとは】

シャーマンの役割について

モンゴルには古くからシャーマンがいて、人々の中にはシャーマニズムを信仰する意識が根付いています。シャーマンとは先祖の霊や精霊を体に下ろし、交信したり病気を治したり、または呪いをかけたりする人のこと。日本でいう霊媒師のような役割をしています。

モンゴルのシャーマンには白と黒のスタイルがあり、白は病気を癒したり邪気を払う祈祷師的な要素を持つのに対し、黒は呪いをかける呪術師的な要素があるようです。

そしてこれらの概念をシャーマニズムといい、かつてのモンゴル帝国初代皇帝であるチンギス・ハンも、その名前をシャーマンから授けられたと言われています。

シャーマニズムに触れてみる

シャーマンというとなんだか近寄りがたく、儀式というとディープなイメージがありますが、何か特別なことをしているというよりは、祈りを捧げているといった印象です。

日本でもスピリチュアルブームとなった現在、スタイルこそは違いますが、メッセージを受け取ったりエネルギーを浄化するなど、シャーマンと似た行いをする人は増えたように思います。

でも、私が興味を持つのはシャーマンの能力でも儀式によって訪れる結果でもなく、シャーマニズムを信仰する人々が持つ、思いや概念などです。

どのようなものが意識の基盤にあり世界が生み出されているか、そして何を望んで祈りを捧げているか、いつもそこについ目が行ってしまい、寺院や教会など宗教的な場所にいても、そんな目線で周りを観察しています。


【シャーマンの儀式を実際に体験してみたときの様子】

儀式に必要なのはミルクとクッキー

友人にシャーマンの儀式を受けたいとお願いしたら、さっそく数時間後に儀式の場が用意されました。持っていくものはミルクとクッキーのようなお菓子。なぜこれが必要なのか理由は聞きませんでしたが、モンゴルではあらゆる場面でミルクを使うことが多いです。

例えば家を訪問するときは、ご主人にはウォッカ、奥さんにはミルクを持ってお邪魔します。これは、あなたに対する心はミルクのようにまろやかです、という意味があると伺いました。

そのほかの場面のことは知りませんが、お供え物にもミルクが置いてあるのを見るときがあり、モンゴル人にとってミルクはとても神聖なものなのかもしれないですね。

鳥の羽をつけた被り物や狐の毛皮、そしてたくさんのヒモのようなものが付いた衣装をまとい、大きな太鼓を持って、シャーマンが祭壇に向かいます。これからいよいよ儀式が始まります。

シャーマンの体に憑依するスピリット

シャーマンが自ら太鼓を叩き、その音と共にトランス状態に入ります。激しく叩く太鼓の音はなかなかの迫力で、それが鳴り止むと同時に祭壇を向いていた後ろ姿が勢いよく振り返りました。

その後、誰か別の人のような口調で語りかけてきました。私の手を取り名前などのかんたんな質問をし、何やら低く小さな声で話しはじめています。

ここにはモンゴル語以外の言葉を話せる人がいないので、私には何を言っているのかわかりません。なのでシャーマンが語ったことをメモしてもらい、後で日本語を話せる友人に訳してもうことにしました。

儀式の間、シャーマンはミルクを飲み、お菓子を食べ、タバコをふかします。ここで使ったミルクとお菓子は、このあと外へ出て空高く放ります。

本来ならこれで終了なのですが、シャーマンが明日もう一度草原に行き、私の旅の安全を祈ってくれると言うのです。

これはかなりの大サービスですね。そして翌日、夕暮れの草原にて再び儀式が始まりました。

夕暮れの草原にて2度目の儀式がスタート

気温はかなり低く、張り詰めた空気の中に太鼓の音が響きます。それにしても、モンゴルの草原にシャーマンの姿は本当によく似合います。

何か異質なことを行なっているというよりは、この場に溶け込んでいると言った感じです。森の中で珍しい野鳥を見つけたときのように、空間との違和感がありません。

音と動きは室内で行ったときよりさらに激しく、全身で響きを浴び続けます。それが最高潮に達したとき、シャーマンが草原に倒れ込みました。

そしてシャーマンの体に、また誰かがやってきました。今度は通訳ができる友人に電話をかけ、こちらからいくつかの質問をしてみました。

持ち物にエネルギーを吹き込むシャーマン

私はバツイチなので、息子が一人いますがシングルです。なので次の旦那さんにいつ出会えるか聞いてみたら?と友達にススメられ、そんな質問をいくつか投げてみました。

でもね、自然と訪れる出会いはウェルカムだけど、こちらから探し求める気持ちはありません。なのにシャーマンからもらったメッセージは、こんな言葉でした。

「今後は積極的にお見合いパーティーに参加しなさい」

……( ̄◇ ̄;)……

そして何か男物の時計やベルトなど身に付けるものを持っていたら、それに引き寄せのエネルギーを入れてあげるとのこと。

でも何も持っていないと言ったら、シャーマンの持っていた3本のタバコにそのエネルギーを吹き込んでくれました。

このタバコを帰国した後、毎日少しずつ吸うこと。でも帰国前にもし気に入った人がいたら、その人にこれを吸わせなさい。それがあなたの旦那さんです、と…

まぁ、どこまで受け止めるかは本人次第です。信じて希望を持つのもヨシ、単なる体験として聞き流すもヨシ。そんなこんなで儀式は終わり、夕暮れの草原を後にしました。


【シャーマンからのメッセージまとめ】

二日に渡り行った儀式により、シャーマンからもらったメッセージはこちらです。

1.あなたは高い場所に住んでいる(自宅は10階です)

2.帽子のような山に頼って生活している(自宅のベランダから富士山が見えます)

3.その山を大事にすること(願い事があれば富士山に祈るといいらしい)

4.あなたはいろんな国を旅している

5.息子は髪の毛を染めてる(以前バンドをやっていたので髪が真っ赤な時期がありました)

6.あなたの祖先は貴族

7.お見合いパーティに出向くと良い

8.あなたは男の好みにうるさい(そうでもないと思いますが…)

9.死ぬまで一緒に生活するのは少し年上の人

10.お相手は神奈川の自宅から西方向に住んでる外国人

11.シャーマンのタバコを吸った人が旦那さん

12.タオルを枕の下に敷いて寝ること(タオルにもエネルギーを入れてくれた)

13.夢で見たら顔を覚えておくこと(そりゃ難しいですね 笑)


【シャーマンになるまでの経緯】

シャーマンといっても全員が同じではなく、地域やスタイルによって様々な違いがあるそうです。

まず、生まれながらにシャーマンとして存在していたのではなく(そういう方もいらっしゃるかもしれませんが)、シャーマンになる何かしらのきっかけがあったことでしょう。

いったいどのようにしてシャーマンになったのか、儀式のやり方などはどこで覚えたのか、衣装や道具はどのようにして調達したのか、今回そんな質問をいくつかしてみました。

私がお世話になったシャーマンは夢にそれが表れたそうです。ストーリーなど詳しい状況はわかりませんが、夢の中でシャーマンになることを告げられたと言っていました。

そしてこの方は西モンゴル出身なので、西モンゴルにいるシャーマンのところで修行をしたそうです。衣装や道具はすべて手作りで、鳥の羽などは自ら拾い集めたものだそう。

シャーマンは儀式を受ける人の情報を、前もって伝えられることはないそうです。先祖の霊なのか精霊なのか正体は不明ですが、何かしらの存在を体におろし、メッセージを伝える役割を果たします。

実際にシャーマンの口から告げられた内容は、友人さえも知らないことばかりでした。自宅から山が見えるとか、息子が髪を染めているとか、なぜわかるのかは不思議ですね。そして儀式が終わり我に返った後は、全く何も憶えていないそうです。


【シャーマンの儀式を受けたいと思う方へ】

モンゴルにはシャーマンがたくさんいるようですが、お金目当てや修行の勧誘をしてくるインチキシャーマンもいるようなので、儀式を受けたい場合は信頼できるモンゴル人か、現地のツアーガイドなどに聞いてみるといいでしょう。

直接知っているシャーマンがいるかどうかはわかりませんが、何かしらの情報は持っていると思います。そして多分そのような方法でしか、たどり着くことはできません。

もし可能であれば、草原で儀式を行うのはとてもオススメです。モンゴルは広大な空と大地を感じられる場所であり、その開放感の中で行う儀式は格別です。(冬季は気温が低すぎるため不可能です)

モンゴルに伝わるシャーマン文化を、旅先でのちょっと変わった体験として、是非楽しんでみてください。

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