ウランバートルまでたった5時間半!モンゴル旅行の準備・服装・おすすめ・注意点

モンゴルは日本から案外近いにも関わらず、なぜか旅の候補地にはあがりにくい国です。

きっと理由のひとつには情報の少なさがあり、多くの日本人は「モンゴルといえばお相撲さん」くらいのイメージしか持っていないのではないでしょうか。

私がモンゴル行きを選んだのは冬の砂漠が見たかったからですが、ネット上のあらゆるところを探しても、旅人のリアルな経験から感じ取れる、じゅうぶんな情報は見つかりませんでした。

それから縁あってモンゴルには数回訪問することができたので、ここに大まかな旅情報をまとめてみました。モンゴルが実際にどんな場所であるかを感じていただければと思います。


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モンゴル旅行に必要なもの

日本からモンゴルへの行き方

日本からの直行便は週2〜5回(季節によって変動)出ていて、成田からだと約5時間半のフライトで首都ウランバートルへ到着します。

乗り継ぎ便は主に中国か韓国を経由し、羽田からの便も出ていますが、前泊が必要だったり乗り継ぎ時間が長いなどのケースもあるので、できるだけ直行便に予定を合わせた方がスムーズです。

30日以内の滞在であればビザは不要です。片道チケットでの入国も可能でしたが、確実かどうかはわかりません。ちなみに入国審査で出国チケットの提示を求められたことは一度もありません。

モンゴルの通貨と両替について


【モンゴルの通貨・トゥグルグ】

モンゴルの通貨はトゥグルグで、両替は現地にて行います。円からの両替は可能で、場所によってはトゥグルグから円にも替えてくれます。

地方の銀行では円を扱っていない場合もあるそうなので、両替はできるだけウランバートルで済ませた方が安心です。どうしても出先で替えたい場合はドルを用意しておきましょう。

日本にトゥグルグを扱っている銀行はありません。帰国前に円に替えてくれる銀行が見つからなければ、一旦ドルで持ち帰り帰国後さらに円に両替してください。

折れた紙幣は両替不可?

ウランバートルの銀行で、数枚のドルを扱ってもらえず困ったことがありました。理由はわかりませんが、見たところ目立った汚れや切れ目はなく、真ん中にくっきりと折れ目がついていただけです。

日本の紙幣はきれいなので大丈夫だと思いますが、外貨からトゥグルグに替える際には気をつけましょう。別の両替所ではOKだったのが謎ですが、できるだけきれいな紙幣を持っておいた方がいいようです。

両替よりVISAデヴィッドカードが便利

銀行の両替よりも、VISAデヴィッドカードで口座から直接引き出す方が便利なので、最近はほとんどこちらを利用しています。

ただ地方ではATMがどこまで対応しているかわかりません。出かける際はウランバートルでじゅうぶんなトゥグルグを用意してから向かいましょう。

両替・ATM・SIMカードの場所

何でも揃うノミンデパート

ウランバートルの中心にあるノミンデパートでは、日用品やお土産のほかに、両替、ATM、SIMカード購入など、旅に必要なものがひと通り揃います。

両替所ではトゥグルグから円に替えることもできたので試してみてください。

The State Department Store

TEDYモバイルフォン・ショッピングセンター

電話のことならTEDYモバイルフォン・ショッピングセンターがおすすめです。4階建のビルにたくさんの店舗が入っていて、電話番号、SIMカード、電話機、アクセサリーの購入、修理など、モバイルに関わるものが何でも揃っています。

こちらではちょっとした裏技を使い、使えなかったiPhoneをかんたんに使えるようにしてもらいました。料金的にもかなりお得で技術的にも素晴らしいです。

TEDY mobile phone shopping center

モンゴルの言語と通じる言葉

英語はほとんど通じない

公用語はモンゴル語で、英語はほとんど通じません。ホテルであれば話せるスタッフがいますが、いないホテルもあると思います。

ロシア語を学んだ経験のあるモンゴル人は多いですが、会話ができるかどうかは年代にもよるようです。近年ではロシア語より英語を学ぶ若者が増えたらしく、ときどき英語の話せる学生さんに遭遇します。

だけどレストラン、ショップ、タクシー、駅、寺院など、大半は通じないと思っていいでしょう。そして地方に行けば行くほどその確率は高まります。

発音の難しいモンゴル英語

かんたんな英単語はモンゴル人も使っていますが(スーパーマーケット、インターネットなど)、それらを欧米風に発音したところで聞き取ってはもらえません。

なぜなら日本にカタカナ英語があるように、モンゴルにも独特な発音をするモンゴル英語が存在しています(モンゴル人は否定しますが確かにあります)。そのため言葉の癖を覚え、モンゴル風に発音しないと伝わりません。

身振り手振りでやり過ごすものいいですが、出発前に軽くモンゴル語に触れ、使いそうな言葉をメモしておくといいでしょう。

ウランバートルの治安

人が集まる場所ではスリに注意

モンゴルの治安は決していいとはいえませんが、ツーリストとして普通に過ごしていれば、それほど心配する必要もないと思います。

注意点はスリが多いことで、モンゴル人ですら被害に遭うケースが続出しています。乗り物内や駅や市場などでは貴重品を後ろのポケットに入れるのはやめ、体の前で持つように心がけてください。

それから住居が集まる場所にむやみに入るのは危険です。ツーリストだけで行動する場合は街と観光エリア以外には近づかないようにし、夜出歩くのもやめましょう。

写真を嫌うモンゴル人


【電車で知り合った子供とカメラで遊んでいる図】

モンゴル人は写真を撮られることを嫌います。といってもお寺や草原で記念撮影をしている分には問題なく、友達同士や家族との写真はモンゴル人も大好きです。

ただ私のように一眼レフを持ち、様々なところにカメラを向けている外国人のことは警戒します。それはどの国にも少なからずあることですが、モンゴルはその傾向が特別に強いです。

こちらとしては建物に当たる光や、街の空気感を写そうとしているだけなのですが、確かにそんな姿も側から見れば、不思議に思うのかもしれませんね。


【ちなみにこれを写したときも怒られました‥】

ときには犯罪者でも見つけたかのようなしかめっ面で睨まれたり、ゴミを写しただけでデータを消せ!と怒鳴られたり、警備員に肩を掴まれたりなどなどなど‥

まぁとにかく写真に関するエピソードはたくさんあります。トラブルを避けるためにもそのような傾向があることだけは知っておきましょう。

ガイド付きの旅のススメ

自力で旅をするのは楽しいですが、モンゴルに関していうのならば、ある程度ガイドさんの力を借りながら旅をすることをおすすめします。

理由はまず英語が通じないこと、ツーリスト狙いのぼったくりに遭うこと、そして郊外には魅力的な場所がたくさんあり、そこへ行くには現地を知ってる人がいた方が、より多くのものを感じられるからです。

モンゴル人は表情豊かでないため一見無愛想に感じますが、基本的にはフレンドリーで親切な人が多いです。だからといって道ゆく人を信頼していいわけでないので、頼っていい相手を選ぶことが必要です。

ガイドを頼むには現地ツアーのほか、日本留学経験のある方を紹介してくれるところもあるようなので、出発前にコンタクトを取り、フィーリングが合う方に同行してもらいましょう。


モンゴルの交通機関

移動はタクシーが便利

ウランバートル市内を移動するときはタクシー移動が便利です。タクシーはメーター付きの正規の車と白タクが走っていて、白タクは値段交渉できる分若干安く乗車できます。

道沿いで手を斜め下にあげていれば車は停まってくれますが(モンゴル人は手を高くあげません)、ツーリストのみで利用する場合はぼったくりに遭う可能性もあり、万が一トラブルになってもまず言葉が通じません。

慣れないうちは安全面を重視して、ホテルやレストランから呼んでもらった車に乗りましょう。

バスは旅行者には不向き

ウランバートルは路線バスが多く走っています。とても安く移動ができますが、車内アナウンスがないためわかりにくく、スリの被害にも遭いやすいのでツーリスト向きではありません。

現地慣れしている人が同行だったり、どうしても乗りたい場合には、貴重品は胸の前で持つなどして持ち物にはじゅうぶん注意してください。

地方へ行くには列車の旅がおすすめ


【ウランバートル駅にて】

モンゴルの電車は地方へ向かうためのものしかなく、ウランバートル市内を移動する線はありません。

広い景色の中を走るのでとても眺めがよく、きれいな夕焼けが見れたときは感動です。長い移動にはなりますが、この列車に乗るために地方へ行くプランを立てるのもアリだと思います。

食べ物は車内にて購入することができます。ただトイレに鍵がかかる時間があるので、水分は摂りすぎないよう気をつけましょう。

電車内でも貴重品は体から離さないようにし、夜行列車では就寝時に座席の下にしまっておくと安心です。


モンゴルの気候と服装

季節の目安とおすすめの服装

モンゴルの気候はハードです。照りつける暑さの日もありますが、全体的には気温が低く冬が長いのが特徴です。

どの季節も寒暖の差が激しいため、服装のコツは重ね着できるものを持つことと、汚れてもいい服を着ること。そして足元はスニーカー(冬はスノーブーツ)が適しています。

過ごし方や服装の目安は以下の通りです。

気温の変化が激しいモンゴルの春

モンゴルの春である5月頃は気候の変化が激しく、半袖で過ごせたかと思えば次の日には雪が降ることもあります。

1日の中でも雨が降ったり晴れ間が出たり、目が開けられないほどの砂埃が舞うなど、常に不安定な状態です。

この時期の服装は長袖Tシャツやブラウスの上に、少し寒ければ薄手のものを、かなり冷えれば厚手のジャケットを羽織りましょう。日によってはダウンがあってもいいくらいです。

フード付きの服があると砂埃から頭部を守れます。白い洋服を着るのは避け、汚れても平気なスニーカーで歩きましょう。

旅行者が最も多いモンゴルの夏

夏至を迎える6月下旬の日没は夜10時頃です。7、8月は草原で乗馬を楽しむ旅行客が多く、空気が乾いているため夏でも日陰にいれば涼しいです。

ただ草原では遮るものがないため日差しがかなり強いです。帽子や日焼け止めを必ず持参し、日中は半袖で平気でも朝晩は冷え込むので、トレーナーなど長袖のものを持ちましょう。

急激に深まるモンゴルの秋

8月下旬頃からすでに秋が始まります。9月上旬のイメージは東京の10月頃。モンゴルでは入学式シーズンです。

日中は長袖ブラウスで過ごせますが、朝晩はかなり冷え込むので秋用のジャケットが必要です。ここからみるみる季節が進むので、ジャケットの下に着れるものがもう一枚あると安心です。

9月下旬から始まるモンゴルの冬

9月下旬あたりから雪がちらつき始め、10月には氷点下まで気温が下がります。ここからは冬の始まりとなるので、暖かい格好で出かけてください。

ヒートテックのインナーなどを着用し、手袋やマフラーも忘れずに。

凍りつくモンゴルの厳冬期

1、2月は氷点下20度〜40度くらいまで気温が下がる厳冬期です。服装は保温性に優れたインナーを数枚重ねた上にセーターを着て、上着は極寒地に対応した防寒コートが望ましいです。

足元はノーマルなスノーブーツでは間に合いません。私は数ヶ国の極寒地を訪問した経験がありますが、ほかの地域では大丈夫なブーツもモンゴルの寒さには敵いませんでした。

裏起毛付きはもちろんのこと、できるだけ厚底のものを選びましょう。地面が凍っているので滑りにくいのもポイントです。

そのほか耳の隠れる帽子やマフラーで、とにかく肌のすき間を埋めてください。ピアスなど貴金属類は凍傷の恐れがあるのですべて外し、マスカラやエクステは控えましょう。


モンゴルの食事と宿泊施設

モンゴル料理は肉がメイン

モンゴル料理は肉と小麦粉を使って作られたものがほとんどです。肉はヤギや羊が多く、小麦粉は餃子の皮のように具を包んだり、麺のように細切りにして煮たり炒めたりして使います。

野菜は料理の中に少し入っている程度ですが、主にジャガイモ、ニンジン、玉ねぎなどが食べられています。

ウランバートルはレストランが豊富


【モンゴル料理・ホーショール】

モンゴル料理はクセのない味なので日本人にも合うと思いますが、もし苦手であってもウランバートルには様々な種類のレストランがあるので大丈夫です。

イタリアン、中華、韓国、インド、そして日本料理屋もいくつかあるので、お好きなものを探してみてください。

モンゴルの宿泊

ホテル・ゲストハウスの場合

ウランバートルにはホテルやゲストハウスがたくさんあり使い心地は様々ですが、ときどきお湯が出ないなどの不具合があるので、念のため部屋に入る前に確認した方がいいかもしれません。

地方のホテルではホースの接続部分からお湯が吹き出した経験がありますが、ウランバートルから離れたら設備の期待はしない方がいいでしょう。

ツーリストゲルの場合


【ツーリストゲルの内部】

モンゴルにはゲルと呼ばれる組み立て式住居があり、円形の骨組みのまわりにフェルトを巻いて造ります。中は意外と広くベッドや家具が置かれ、中央のストーブの上では鍋を置いて料理をします。

遊牧民は草原にこのゲルを建てて住んでいるほか、ウランバートルにもゲル集落という場所があり多くの人が生活しいます。このようにゲルは現在でも一般的に使われている住居です。

そして郊外には宿泊施設として建てられたツーリストゲルがあり、隣接した場所にシャワールームやトイレなどの設備が用意されています。

ただ冬季はパイプが凍ってしまうため、宿泊はできますがシャワーとトイレは使えません。その場合は滞在中シャワー無しで過ごし、トイレは小屋まで歩くか周辺のお好きな場所で‥ということになります。

不便ですがこのような体験はモンゴルの旅を存分に味わうチャンスであり、やってみると意外と悪くありません。ゲルに泊まる際はウエットティッシュをたくさん持参していきましょう。


モンゴルを旅して

最初にモンゴルに到着したときは、味わったことのない独特な空気感が怖くて仕方がなく、そして待っていたのは水道のないゲルや想像を超える寒さといった、予想外の出来事ばかりでした。

だけどここには、私がずっと望んでいた旅の時間がありました。旅が面白くなってきたのも、また旅のツラさを知ったのも、このモンゴルが始まりです。

ホコリっぽさやガタガタの道、写真を撮るときのなんともいえない緊張感は、とても快適とは言い難いですが不思議と恋しくなってきます。

私にとってモンゴルは、そんな親しみのある場所です。

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