ニュージーランド・テカポへの行き方と日本語解説付きの星空ツアー

星空が美しいことで知られるニュージランドのテカポは、一生に一度は訪れたいと言われるほどの人気の高いスポットです。

世界には素敵な場所が山ほどありますが、その中で一体テカポの何に惹かれるかといったら、それは言葉で語るよりも感じて初めて納得できるかもしれません。季節によって様々な楽しみ方はあるかと思いますが、私が感じたテカポの魅力をご紹介します。


スポンサーリンク

空港周辺の都市からテカポへ行く方法

交通手段は長距離バスかレンタカー

日本からテカポへ行くには、まずは飛行機で北島のオークランド空港へ行き、そこから国内線で南島のクライストチャーチかクイーンズタウン空港へ。

そして各都市からバスでテカポへ行くのが一般的です。少し長めの移動となりますが、クライストチャーチ〜クイーンズタウン間のバスの路線上にテカポがあるので、アクセスは意外と便利です。

バス以外の交通手段はレンタカーのみです。車線は日本と同じ左側通行で、クライストチャーチを離れるとほとんど信号がありません。

広大な景色の中を走り続けるため、混雑もなく運転しやすいと思いますが、その際には国際免許証の準備とスピードの出し過ぎには十分注意するようにしてください。

クライストチャーチからテカポへの行き方(料金比較)

クライストチャーチからテカポへの所要時間は約3時間半、主なバス会社は、InterCity、NakedBus、Atomic Travel、などがあり、いずれもオンライン予約が可能です。

料金について調べてみると色々な情報を目にしますが、実際に同日大人一名の料金を片道で比較してみたことろ、このようになりました。(画像をクリックするとHPが開きます)

【ネイキッドバス $35,00】

【インターシティー スタンダードシート $35,00】

【アトミックトラベル $35,00】

3社とも$35の同じ料金でした。ちなみに二日後にクライストチャーチへ戻る往復チケットはどうかというと、いずれも往復割引はなく単純に2倍の料金という結果です。ただこれは時期によっても異なるようで、早割が適応するケースなどもあり常に一定ではないようです。そのため少しでも安く抑えたい場合は、ご自分のプランに合わせてその都度比較してみる必要がありそうです。

クイーンズタウンからテカポへの行き方(料金比較と寄り道プラン)

クイーンズタウンからテカポまでは約4時間半の道のりです。羊の群れや山や湖など、途中に見える景色は素晴らしく、移動中も決して退屈はしないでしょう。休憩もあるので食事やトイレもそれほど心配しなくて大丈夫です。こちらのルートの料金比較は次の通りです。

【ネイキッドバス $36,00】

【インターシティー スタンダードシート $36,00】

【アトミックトラベル $45,00〜55,00】

アトミックトラベルが他の2社に比べると割高ですが、直行ではないため、テカポ到着の前に別の街を観光するもう一つのプランも立てれそうです。

上記のアトミックトラベルのバスは3パターン表示してあり、$45が最安値。2番目に料金の安いチケットは$50で、クロムウェルという街で6時間半の休憩を挟み、テカポへ夕方着くプランとなっています。料金だけを見れば割高ですが、別の街を観光できるのならば決して損はないと思います。このような移動の仕方も検討してみると面白いですね。

クイーンズタウンからテカポへ行く際のちょっとお得な景色

ニュージーランドの南島には3000m級の山々が立ち並ぶサザンアルプスがあります。オークランドからクイーンズタウンへ向かう際、機内からその美しい景色を上空から見渡すことができ、周囲からは感動の声が聞こえます。なのでクイーンズタウン経由でテカポへ行く場合は、座席の位置や天候など運が良ければ絶景に出会え、ちょっとお得な旅となるかもしれません。


テカポへ行くための準備(服装)

  • 年間を通じて適度な防寒対策が必要

縦長の島であるニュージーランドは、国土が主に北島と南島の二つに分かれています。南半球に位置するため日本とは季節が逆で、南に行くほど気温が低くなることが考えられます。

南島の中央付近にあるテカポは7月頃が最も寒く、氷点下まで気温が下がります。一方最も気温が高い1月頃は20度前後の涼しさで、年間の平均気温は10度を下回ります。

重装備が必要なほどの極寒地ではありませんが、朝晩は冷えるため日中の服装に加えて重ね着できるものを用意した方がいいでしょう。そして風の強い日などはより寒さを感じるので、季節ごとに適した防寒の準備はしておいた方がよさそうです。

星空撮影には暖かいコートを準備すること

秋から春にかけて夜間の星空撮影に出かける場合は、長時間外にいても平気なように、暖かいコートを用意しましょう。どの程度のものが必要かは季節によって違いますが、目安としては桜が咲く春頃にガッツリ真冬の格好で大丈夫です。

特に星空ツアーに参加する場合は、山や丘などに移動するためさらに気温が低くなります。ジャケットの貸し出しを行うツアー会社もあるので、予約の際に確認してみてください。

日本からではなく現地でツアーを選ぶ場合は、あらかじめしっかりと防寒の準備をしてから出かけましょう。


テカポの町の様子(のんびりできる田舎町)

迷子になるのが難しいくらいの小さな町

バスがテカポの町に到着すると、まずは穏やかな空気が私たちを出迎えてくれます。辺りはまるで絵本の中に迷い込んだかのような素朴でかわいらしい雰囲気で、町にはスーパーマーケットが一件、そしてレストランやカフェが数件あり、端から端までほんの数分で移動できてしまう、迷子になるのが難しいくらいの小さな町です。

物価が高いので現地調達は避けるのが無難

滞在に必要なものはここで買い求めることができますが、物価は高めなので消耗品以外の現地調達はできるだけ避けた方がいいかもしれません。だけどテカポに限らずニュージーランドの物価は全体的に高いため、旅費を安く抑えたい場合には食事や宿泊に工夫が必要です。

意外と種類豊富なテカポのレストラン

数こそ少ないですが、レストランはイタリアンに中華にタイ料理まであります。そのため食事はお好みに合わせて選ぶことができ、特に日本料理「湖畔」は脂の乗ったサーモン丼が有名で、ツーリストの間ではテカポ名物と評判です。

ニュージーランドは穀類の代わりにじゃがいもなどを多く食べるため、しばらく滞在してると飽きてしまうかもしれません。その点サーモン丼はお米が恋しくなったときに嬉しいメニューですね。

海外では日本料理ではなく現地のものをとおっしゃる方も多いですが、サーモン丼ならニュージランドと日本の両方の味を楽しめるのでお得です。


訪れる人を魅了するテカポ湖とサザンアルプスの風景

テカポ湖は氷河によってできた細長い形の湖

町の向こう側には大きな湖が広がります。このテカポ湖は面積が83平方キロメートルもあり、それがどのくらいかというと、渋谷区、港区、中央区、千代田区、新宿区がすっぽり入ってしまう大きさです。

ちなみに南島の湖はどれも細長い形をしていますが、これは氷河で削られたあとが湖になったからだそうで、北島の湖は火山によってできたために丸い形をしています。

湖水は魅惑のミルキーブルー色

テカポ湖の美しさのひとつはなんといっても水の色です。氷河から削り出される成分が水に溶けているためミルキーブルーの色をしています。その表情は時間によって刻々と変化し、水面を照らす光の加減で見える色も違ってきます。

ミルキーブルーの水面が朝日に照らされキラキラと光る様子を見ていると、時間を忘れ頭の中が空っぽになっていきます。湖から流れる川も同様の色をしていて、テカポ湖はどこを切り取っても絵になります。

空と山と湖の美しいコントラスト

湖の向こう側には、氷河に覆われた壮大なサザンアルプスの山々が立ち並びます。なぜテカポが人気のスポットであるかは、この景色に包まれればきっと納得ができるでしょう。厳しさと優しさと美しさがひとつになった、独自の魅力が感じられます。

湖岸には大きな岩があるため、平らなものを見つけて寝転がってみてはいかがでしょうか。ニュージーランドは山や湖だけでなく、流れる雲がとても美しいため、大自然に包まれた贅沢な瞬間が味わえます。


素朴な姿が美しく可愛らしい、善き羊飼いの教会

善き羊飼いの教会を訪れよう

大きな湖のほとりにたたずむ小さな建物は、善き羊飼いの教会(Church of the Good Shepherd)といってテカポのシンボル的存在です。

この教会は周囲の石を集めて建てられたらしく、その素朴な石造りの質感は湖との景色によく似合い、なんとも言えない独自の魅力をかもし出してます。

テカポ湖とサザンアルプスが一望できる、世界一美しい窓辺

扉を開けると正面の窓は透明のガラスになっていて、中央に十字架が置かれています。この窓からはテカポ湖とサザンアルプスの山々が一望でき、祭壇と合わせて大変美しい光景をそこに見ることができます。

教会といえばステンドグラスで覆われていることが多いですが、善き羊飼いの教会ではこの素晴らしい景観を邪魔しないために、あえてステンドグラスを貼らずガラスにしたといわれています。確かに覆い隠してしまうのは勿体ないほどの、ステキな景色であることは間違いありません。


宇宙に手が届きそう!マウントジョン天文台で南半球の星空観測

晴天率が高くクリアな空

テカポは晴天率が高く空気が澄んでいるため、星空がとてもきれいなことで知られています。その素晴らしい夜空を世界遺産に登録しようと積極的な活動が行われているほどで、町では街灯を最小限に抑え低い位置に設置するなど、光害を防ぐための様々な工夫がされています。

雲がなく月明かりのない夜空であれば、無数の小さな星々まで見ることができるでしょう、

マウントジョン天文台で行う星空観測

テカポでは様々な星空ツアーが用意されていますが、中でも有名なのはアース&スカイで、町から少し離れた標高1043mのマウントジョンという山の頂上から星空を観測します。

ここには世界最南端の天文台があり、テカポ湖周辺よりもさらにクリアな夜空が望めます。夜の天文台はかなり冷えると思いますが、このツアーでは防寒具を無料レンタルしているので寒さ対策は心配いりません。

※アース&スカイでは現在2種類の星空ツアーを行っており、防寒具の貸し出しはマウントジョンへ行くツアーのみだそうです。

日本語解説付きなので天体への理解が深められる

この夜空を世界遺産にしようと最初に声をあげたのは、アース&スカイの創業者であり現在代表を務めている日本人の男性で、実はテカポは日本人との関わりがとても深いです。

ツアーは日本人スタッフも多く、普段は見れない貴重な夜空の説明を日本語でしっかりと聞けるところが魅力であり、天体への理解と関心が深まります。

夜空に輝く南半球の星座たち

南半球の星座で代表的なのは、なんといっても南十字星ですね。南十字星のそばにはニセ十字と呼ばれるクロスがもう一つあります。

日本では決して見ることのない星座たちが夜空に一面に賑わい、それらをガイドさんがレーザーポインターを使って説明してくれますが、形がよくわからなくなるほど空には星がぎっしりです。

リアルな天の川はどのように見える?

天の川といったら無数の星の集合体が帯状に広がっているイメージを抱きがちですが、実際の見え方は川でありません。そして写真で見るような二つに割れた光でもなく、ポワンと白い雲が浮かんでいるよう見えます。

最初は満天の星空に驚くばかりですが、しばらくして見慣れてくると、雲がかかってきたのかと見分けがつかなくなることがあります。でも本物の雲は黒ずんで見えるため、白く浮んでいれば天の川ということになります。

お隣の銀河が肉眼で見える

宇宙にはたくさんの銀河があるかと思いますが、私たちの住む銀河系の、お隣にある銀河を肉眼で確認することができます。

見えるのは大マゼラン雲と小マゼラン雲で、こちらも小さな雲が空に浮いているような感じです。これらも南半球でしか見ることのできない天体であり、星座よりもはるかに観測しにくいため、クリアな空の下でしか出会うことができません。

マウントジョン天文台ではこの他にも、観測装置を使って遠い宇宙の様子を観測させてくれるます。テカポの星空はやはり見る価値ありで、普段は決して味わえない貴重な宇宙体験となることでしょう。

星空観測の注意点、じっくり撮影したい場合は別の場所で

天文台は宇宙の研究を行う場所であるため、光が研究の邪魔になってはいけません。ツアーバスは山の中腹からヘッドライトを消して走行します。

観測中は懐中電灯やスマートフォンの点灯は禁止で、歩行の際に足元を照らす、赤く小さなライトだけが手渡されます。トイレは使用できますが、辺りが暗いので気をつけましょう。

星空撮影は可能だと思いますが、デジタルカメラのモニターや設定を確認するための光は点灯できません。カメラを預けると熟練したスタッフが写してくれる撮影サービスはありますが、毎日行っているかは不明です。

自分で写したい場合は勝手に行動せず、周囲のスタッフに尋ねてみるといいでしょう。でも三脚を据えてじっくり撮影という雰囲気ではないので、好きなように行動するには天文台以外の場所が適していると思います。天文台はあくまでも撮影ではなく、観測の場だということを忘れないようにしましょう。


テカポの感想、まとめ

テカポの風は冷たいですが、漂う空気はとても穏やかで、空や雲と会話しているをしているような、そんな気分になれる場所です。私たちは普段、日々の生活に追われて風の感触など忘れていますが、ここは本来持ち合わせている純粋さを、思い出させてくれるような気がします。

だから初めてでありながら、どこか懐かしさを感じるかもしれません。テカポは遠い記憶を呼び覚ます、ちょっと不思議な空間でした。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。