冬のイエローナイフでオーロラ観賞する際の、おススメ・服装・持ち物・注意点

一人旅をしようと最初に選んだのはカナダ北部のイエローナイフ。オーロラ鑑賞率が高いことで知られる町です。

はじめの一歩を踏み出すのは少し勇気がいりますが、イエローナイフは人々が親切で治安も良く、小さいながらも様々な楽しみが存在しています。ほんの数日間ではありますが、私が実際にこの目で見てきたイエローナイフの様子をお伝えします。

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イエローナイフは女性の一人旅、または旅慣れない方にオススメの町

北米のダイヤモンド都市

カナダ北部のイエローナイフは、北極圏から約400km南に位置する北極の入り口です。以前は金の採掘が盛んだったようですが、後にダイヤモンド鉱脈が見つかり、現在では北米のダイヤモンド都市として知られています。

冬は氷点下2ケタの極寒で、夏は涼しく白夜に近い状態です。そして世界有数のオーロラ観測地でありながら、観光業を主としていないため、どこか素朴で親しみやすい雰囲気が残っています。

空港からダウンタウンまで行くには

イエローナイフ空港はとても小さく、飛行機を降りたら地上を歩いてロビーに向かいます。空港から中心部であるダウンタウンへ行くには、タクシーか宿泊施設のシャトルバス、またはツアー会社の送迎などを利用します。

いずれも車で約15分程度の距離で、タクシーはドライバーへのチップを入れて15〜20$くらい。乗り場に停まっていない場合は専用の公衆電話から呼ぶ必要があるようです。

人々が親切な小さな町

イエローナイフの中心であるダウンタウンは、とても小さな田舎町です。YKセンターモールの温度計は必ず目にするシンボル的存在で、すぐ近くにスーパーマーケットが一件、向かいには世界最北のケンタッキーがありましたが、現在は閉店しているようです。

町の人々は親切で、道端で地図を見ていれば向こうから声をかけて助けようとしてくれます。だけどダウンタウンは一周するのに徒歩でじゅうぶんな規模なので、地図がなくてもまず迷うことはなさそうです。

イエローナイフは物価が高い

イエローナイフにはレストランは多く、ただ物価はかなり高めです。そのためツーリストはスーパーマーケットで買い物をして、部屋で食事を済ませるケースが多いみたいです。

ちなみにスーパーマーケットは冷凍食品が豊富で、パンやお寿司も売ってます。朝食やランチなら外へ出かけず、部屋でコーヒーを飲みながらゆっくりするのもいいかもしれません。

観光客、ツアースタッフ共に日本人が多い

イエローナイフは日本人観光客が多いので、ホテルのロビーやレストランにいても、周りから日本語が聞こえてくることが多いです。

宿泊施設に日本語を話すスタッフがいるかどうかはわかりませんが、ツアースタッフにはほとんど日本人がいるので、旅慣れない方でも安心できますね。

そして旅先で出会った日本人同士、会話がはずむ場面がよく見られました。休日を利用した女性の一人旅が多いのも印象的です。


氷点下30度、冬のイエローナイフでの服装

現地に対応した防寒具が必要

夏は涼しく穏やかな気候であることに対し、冬は雪が多く氷点下30度以下も珍しくありません。そのため真冬はしっかりと防寒することが必要です。

日本ではこの地域に対応したコートやブーツがあまり売られていないので、できるだけ現地で防寒具一式をレンタルをするのが無難です。

もしも自前のコートでいくならば、ご自身が長時間冷凍庫に入ったところをイメージしてください。足元も普通のスノーブーツではなく、極寒地用でなければ役に立たないので注意です。

極寒地といえば、日本では北海道の例をあげることが多いですが、イエローナイフは北海道以上の寒さが予想される場所として、情報を参考にするといいと思います。

有名海外メーカーのダウンジャケットも、日本仕様として売られているものはダウンの量を減らしています。もしも普段使いを兼ねて購入するつもりであれば、メーカーとよく相談することをオススメします。

持っていた方がいいものと控えた方がいいもの

インナーや靴下は多めに用意すること、耳の隠れる帽子とマフラーは必須です。顔を覆うものはフェイスマスクか、なければマフラーを利用しましょう。リップクリームも準備した方が良さそうです。

手袋は薄手のものと厚手のものを一枚ずつ。指先は冷えるのでがっちりガードしたいところですが、カメラを操作するときなどは指先の自由がきかないと不便なので、手袋二枚重ねで対応すると便利です。

それから凍傷になることを避けるため、ネックレスやピアスなどの金属類は外してください。マスカラやエクステなどのアイメイクは、凍ってしまう危険があるので控えた方がいいでしょう。屋外のドアノブなどの金属部分、撮影のために外に置いたカメラや三脚などを素手で触るのも厳禁です。

汗をかかない工夫が必要

だけどしっかりと防寒してさえいれば、寒さなんて怖くありません。それどころか動いたり暖かい室内を出入りするときなどは、汗をかかないよう上手な体温調節が大切です。

張り切って着込みすぎると汗が凍って余計に冷えるので、状況に合わせてこまめに脱ぎ着できるものを身に付けてください。


イエローナイフのおすすめスポット

巨大な氷の湖、グレートスレーブ湖

ダウンタウンから少し歩いた場所に、グレートスレーブ湖があります。これはカナダで2番目に大きく、面積は四国の1.5倍もあるのだとか。その姿を飛行機から見ると、湖というよりは海にしか見えません。

スケールの大きさは面積だけでなく深さも北米で一番で、そんな深くて広い湖がイエローナイフの厳しい寒さにより全面凍結します。

氷の上を走行するアイスロード

厳冬期の3ヶ月間は氷の上を車が走り、物資を運ぶアイスロードとなっています。氷の厚さはおよそ1.5mもあり、普通の走行ならビクともしない力強さです。

辺りは静かで何もなく、車が時々通り過ぎては真っ白な中に消えていきます。湖上に浮いたように建てられているユニークな建物もあり、冬は氷上の家となるため歩いて渡ることができます。ここには宿泊施設もあるようですよ。

B&Bが併設されたオールドタウンのレストラン

ダウンタウンからフランクリン通りをしばらく歩くと、オールドタウンという場所にやってきます。オールドタウンはグレートスレーブ湖のほとりで、通りに面してお店がポツリポツリとある程度です。

Dancing Moose Cafeというお店では、ドアを開けるとイケメンのお兄さんが笑顔で迎えてくれました。この時は気付きませんでしたが、ここはB&Bにもなっているそうです。

(B&B : bed and breakfast の略で宿泊と朝食サービスを行う小規模施設のこと)

とてもオシャレできれいな店内。窓の外には真っ白なグレートスレーブ湖が見渡せます。夏はきっと穏やかな水辺が見えるのでしょう。雪で覆われていましたが、外にはテラス席もありました。

お店の雰囲気はとても良く、アットホームな感じが気に入りました。B&Bの様子はわかりませんが、このような静かな場所に泊まるのは面白そうですね。少し不便ではありますが、旅の空気を味わうならばダウンタウンのホテルよりもいい経験ができそうです。


イエローナイフのオーロラ鑑賞について

抜群の発生率、オーロラ観測の条件と注意点

イエローナイフはオーロラ発生率が高いことで知られています。北極を中心に円を描くように現れる光の帯をオーロラベルトといい、イエローナイフはその真下に位置しているため、チャンスが頻繁に訪れるというわけです。その確率は3日もいれば一度は観れるといわれるほどで、季節を問わず観測可能です(夏は夜が短いだけ分チャンスが少ないです)。

ただオーロラの光はとても繊細なため、街明かりの届かない暗い場所でなければいけません。それには郊外まで出かけるのが理想的ですが、万が一氷点下の森の中に迷い込んだりしたら危険なので、ツーリストだけでの行動は避けた方がいいでしょう。

オーロラの見え方

実際のオーロラは、テレビや写真で見るものと少しイメージが違います。発生時はどこかぼんやりとした感じで、レベル3ほどになると、光のカーテンが夜空にうごめいているのがわかります。

このレベルのものを観測できればきっと満足できると思います。レベル4以上になると色も動きも鮮明で、薄い雲くらいであれば透かしてみることができるそうです。運良く遭遇すれば、きっとステキな夜となるでしょう。

オーロラかどうかの判断は写真を撮ってみる

カメラは肉眼で認識できない光を捉えることができるため、画像で見ると美しい赤や緑に写るのですが(特に赤を肉眼で観るのは難しいらしいです)、実際のオーロラは夜空に薄い雲がある感じで、よほど大発生でもしない限り、くっきりと色が確認できるわけではありません。

弱い光のオーロラは、雲との区別がつかないまま消えてしまうことがあります。判断がつきにくい時はそれを写真に撮ってみてください。色が付いていればオーロラ、付いていなければ雲ということになります。

突然の発生に遭遇しても、シャッターチャンスを逃さないように、あらかじめ撮影準備はしておいた方が良さそうです。


オーロラ鑑賞に便利な施設、オーロラビレッジ

ダウンタウンから車で30分ほど走った森の中に、オーロラ観賞施設があります。そこはオーロラビレッジといって、観賞のためのあらゆる設備が整っているので、真冬でも安心して過ごすことができます。

便利でお得なパッケージプラン

オーロラビレッジには、オーロラ観賞と宿泊施設を合わせて予約するパッケージプランあり、防寒具一式のレンタルや行き帰りの空港送迎などがサービスに含まれます。

防寒具は観賞中だけでなく、滞在中は常に使用が可能です。あらかじめ伝えておいたサイズのものがホテルの部屋に用意され、帰国寸前に返却するという嬉しいサービスです。

空港送迎は到着時はもちろん、帰りの便が早朝のときなどあると非常に便利です。それらを総合すると、このパッケージプランは何かとお得といえるかもしれません。

こんな人には不向き

デメリットとしては宿泊施設が限られているため、泊まりたい宿を選ぶことができません。それから時間を気にせず過ごしたいなど、マイペースに行動したい方には向いていないと思います。

宿は自分で予約するけどオーロラビレッジは利用したいという場合は、オーロラ観賞のみの単品申し込みが可能ですが、空港送迎や現地サポートなど含まれないサービスがあるようなので、予約時に確認してみてください。

ダウンタウンとオーロラビレッジ間の送迎は、指定の各ホテル前を専用車が循環し、単品申し込みの場合もそこへ向かえば乗せてもらえます。でももし自分で予約した宿が遠い場合は、少し不便かもしれません。パッケージプランするか単品にするかは、それらを総合して検討するといいでしょう。


オーロラビレッジでの過ごし方

カナダ先住民族の移動式テント、ティーピーで過ごす

白いテントはティーピーといって、カナダ先住民族の移動式住居です。オーロラビレッジにはこのティーピーがいくつもあり、中はストーブの火でとても暖か。ここでホットドリンクをいただきながら待機することができます。長テーブルとイスが並び、スペースは外からの見た目よりも結構広いです。

施設内の設備を利用して過ごす

外では折りたたみイスが自由に使えるので、座ってカメラの準備をしたり、星空を眺めるのもいいですね。凍った湖の上に寝転がり、夜空に降りそそぐオーロラを寝ながら観るのも可能です。

施設内にはレストランとギフトショップがあり、日本人スタッフが多いので困ることはありません。バナナで本当に釘が打てるのかなどユニークな実験もやっていて、待ち時間も飽きない工夫がされています。(毎日開催ではないようなので、現地で確認してください)

こたつに入って過ごす

四角い箱の中に首から下をすっぽり入れる、オーロラこたつというベンチもあります。中は軽く暖房が効いていますが、ぽかぽかに暖かいというほどではありません。だけどぐっと冷え込んだ日でも、ここにいれば寒さを感じないまま星空を眺めることが可能です。

しかもオーロラこたつは360度回転し、リクライニング機能まで付いているので、どの方向にオーロラが現れても大丈夫です。使用は有料で予約が必要なので、空き状況はオーロラビレッジに直接尋ねてみてください。

もう少し粘りたい場合は90分の延長可能

オーロラビレッジでの観賞時間は約2時間半になりますが、もしも時間内に発生しなかった場合は、1時間半の延長ができるそうです。(時間延長は冬季のみで有料)もう少しオーロラの出現を待っていたいという方には、大変ありがたいサービスです。


オーロラビレッジで体験できる冬のアクティビティ

オーロラビレッジは夜間のオーロラ観賞だけでなく、昼間のイエローナイフを満喫できるアクティビティも用意されています。あらかじめ予約が必要ですが、ギフトショップで申し込みができるので、現地に着いてから体験したくなった場合も、空き状況を問い合わせることができます。

迫力満点の犬ぞり

たくさんの犬達に引かれて森の中を滑走する犬ぞりは、とても人気の高いアクティビティです。犬ぞり師のかけ声によって、無邪気な犬達が走り出したり止まったり。その姿はとてもかわいらしく、そして力強く雪の中を駆け抜けます。

ここでは操縦体験もできるようなので、元気な犬達と息を合わせ迫力のスピード感を味わえる、極寒地ならではのパワフルな体験ですね。

凍った湖の上を走るスノーモービル

凍った湖の上を走るスノーモービル体験は、ガイドさんが同行なので運転に自信がない人でも安心です。障害物のない湖の上を走行するので危険度は低いく、ただ冷たい風をもろに受けるので、フェイスマスクや手袋等で素肌をガッチリガードした方が良さそうです。

冬の森を歩くかんじき体験

かんじきを履いて、イエローナイフの森を散歩するアクティビティーは、犬ぞりやスノーモービルに比べて地味ですが、冬のイエローナイフを肌で感じる良い体験です。

使用するのは古来からある白樺で作られたかんじきで、森を知り尽くしたカナダ先住民から、色々な説明を受けながら歩きます(ガイドは英語のみ)。途中様々な景色と体験を味わいながらの約60分の道のりです。


イエローナイフの旅、まとめ

冬のイエローナイフはアクティブに動き回るというよりは、場の空気感を静かに感じる旅である気がします。その美しさはオーロラだけでなく、きっとあらゆる場面で感じられることでしょう。

最低限の注意は必要ですが、治安の面では比較的安心な町だと思います。くもりや雪でオーロラが観れない日でも、柔らかく繊細な光の中に、たくさんの楽しみを見つけてみてください。

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