チェコの森に囲まれた修道院と崖にそびえる古いお城!ローカル線で行く鉄道の旅

プラハから約40km離れたところに、森に囲まれた古くて美しい「Sázava(サーザヴァ)」という町があります。

ここにはチェコ最長であるヴルタヴァ川の支流、Sázava川が流れていて、夏にはカヌーやキャンプなどアウトドアを楽しむ人の姿が見られます。

個人的にはチェコの中でも特にお気に入りであり、旅をするなら是非おすすめしたい場所だと思っています。

森の中であるため交通の便が悪いのが難点ですが、きっと有名観光地にはない独自の魅力に気付けるのではないでしょうか。

今回はSázavaとその周辺を訪ねたときの、体験と感想をまとめました。


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Sázavaの修道院

ベネディクト修道院

Sázavaでもっとも印象的なのは、森の中にある修道院です。最初にここを訪れたのは、初めてのチェコの旅を終えて帰国する直前のことでした。

となり町のUhlířské Janoviceから車で空港へ向かう途中、通り道にあったこの修道院にふらりと立ち寄ったのです。

あまり時間がなかったので数枚の写真を撮っただけで退散しましたが、そのとき雪のかぶった建物にとても惹かれたのを憶えています。

それはどこか儚くそしてミステリアスで、漂う空気そのものが、無言で語りかけてくるようにも感じられました。

そして同じ年の夏、再びSázavaを訪れたときは、今度は寄り道ではなく敷地内をいろいろと見てまわることができました。

ただチェコの建物は夏の晴れ間の下に見るよりも、雪化粧した冬の光の方が美しさが増す気がしています。

どう感じるかはそれぞれの好みと感性によりますが、きっとSázavaは季節によって、様々な表情を見せてくれるのではないでしょうか。

Sázava修道院の礼拝堂

修道院の門をくぐって奥へ進むと、礼拝堂の入り口がありました。礼拝堂はチェコの教会にありがちなデザインで、豪華な祭壇に木のイスが並んでいます。

隣の部屋の絵について友人が説明してくれましたが、何かのストーリーがあること以外は、細かいところまで理解ができませんでした。

教会やお城を訪ねたときにいつも思うのですが、絵画や装飾にまつわる話を知れるのならば、きっと興味もより深まって行くでしょう。

そして下へ降りる階段がありました。このときミサが行われていたので、カメラの音が響かないようにと下へ向かったのですが、偶然にもそこは面白い空間でした。

いったい何のための部屋なのでしょうか。冷んやりと暗い場所にいつくかの絵画が飾られていて、背後からさす光が美しいアートを創り出しています。

一人でいるとちょっと怖い気もしますが、それがまたほどよい刺激に感じられ、けっきょくミサが終わるまでこの場を楽しみました。

修道院の内部をガイド付きで見学

修道院の内部は意外と広く、今回はそちらも見学してみました。中へ入るには必ずガイドツアーに参加する形となり、単独で見て回ることはできません。

案内はチェコ語なので意味はわかりませんが、ここはかなり古い修道院であるため、きっと歴史ある場所として説明しているのでしょう。

たとえ言葉が通じなくても、天井に描かれた絵や展示物などから、雰囲気はじゅうぶん感じられると思います。

入場料は80コルナ(約420円)で、ガイド付きにしてはそれほど高くないため、機会があれば是非参加してみてはいかがでしょうか。

Sázava修道院の行き方

修道院はSázava駅から少し歩きます。途中にSázava川にかかる橋があり、その辺りに来ると建物が見えて来ると思います。

町には可愛らしいバス停があるので、散歩ついでに見つけてみてください。

現在の駅名は「Sázava」

ちなみにGoogleでSázavaの駅を調べると「Sázava-Černé Budy」と表示されますが、これは古い呼び名であり現在は使われていません。

駅名は「Sázava」です。ときどき混乱する人もいるようなので、間違えないようにしてください。

Sázava monastery


チェスキー・シュテンベルク城

Sázavaとは違う町となりますが、少し離れたところに崖の上にそびえ立つ古城があります。ここはチェスキー・シュテンベルクという場所で、お城の名前も同一です。

シュテンベルク家とはチェコの貴族の中で、もっとも由緒ある家系のひとつであり、星形の家紋が目印となっています。

城内は一般公開されているので、ガイドツアーに参加すれば見学することができます。チケットは125コルナ(約660円)で基本はチェコ語で案内します。

そのほか英語、ドイツ語、ロシア語、フランス語で行われるコースもあり、その場合は料金が195コルナ(約1020円)と割高です。

日本語ガイドはありませんが、インフォメーションには日本語で書かれたガイドブックが売られていました。

このように観光名所となっている場所ですが、シュテンベルク家の人々は現在もここの非公開ゾーンで暮らしているそうです。

シュテンベルク城の内部

中へと進むと古いインテリアとともに、貴族の生活の場が現れます。だけどここはゴージャスでありながら、なんとなく親しみが持てる空間かもしれません。

家具や品物だけでなく、壁にかかっている肖像画などからも、シュテンベルク城の古き時代の様子が少しリアルにイメージできます。

中には東洋のデザインのものもあり、これは何かしらのつながりがあったのか、それとも単なるコレクションなのかが気になりました。

ガイドブックにあった19世紀末のお城の絵画は、今とほとんど変わらない景色だったので、窓から見える様子も以前のままなのかもしれません。

シュテンベルク城の窓辺からは、絵本がそのまま現実になったかのような、可愛らしく穏やかな景色を見ることができました。

シュテンベルクの行き方

最寄駅はその名の通り「チェスキーシュテンベルク(Český Šternberk)」で、列車内からお城が見えるのですぐにわかると思います。

シュテンベルク城は高台にあるので坂道を少し歩きます。途中にSázava川が流れ、手前にレストランやパーキングがあり、その辺りから見上げる姿もいい雰囲気です。

Český Šternberk Castle


Sázavaのローカル列車の旅

Sázava川沿いを走る列車でプチ旅行

私は乗り物オンチですが、チェコのローカル列車は大好きです。Sázavaにも小さな列車が走っているので、今回はわざわざこれに乗るために出かけました。

まずカーツォフ(Kácov)という駅まで車で向かい、そこから川沿いを走る列車でSázava駅へたどり着くというプチ旅行です。

今回は列車に乗るのを主な目的としましたが、Sázavaの修道院やシュテンベルク城へ行くときもこの線を使います。

木造の駅に小さな車両、チェコ語で流れるアナウンスも、すべてが独自の味わいをかもし出しています。時間があればひと駅ずつ下車してみるのもいいでしょう。

途中には森や川など自然に囲まれたSázavaの景色が見えるため、のんびりとした列車の旅を楽しむことができるのではないでしょうか。

雨の日は運賃が安くなる?

チェコ人の友人によると、雨の日は運賃が安くなるとのことでした。

この日は雨だったので「僕たちはラッキーだよ」と言ってましたが、本当に料金が天候によって変動するかは謎なところです。

だけどこの土地ならば、そんなこともあり得るかもしれません。ほとんどのローカル駅は無人なため、乗車券は車内で係員から購入します。

この列車は近い将来、廃止になってしまうとのことなので、チャンスがあれば今のうちに乗っておくといいと思います。

Sázava駅前のレストラン

Sázava駅に着いた後は、向かいの「Restaurant U Libor」というレストランで期間限定のチェコビールを飲みました。

帰りの列車の時間が来るまで、数杯のビールを楽しむ以外は何もしませんでしたが、ただそれだけの旅もなかなか面白いものです。

なぜならSázavaそのものが素晴らしい場所であるため、あえて特別なことをしなくてもじゅうぶんなのです。

Sázavaの素朴な空気感と、美味しいビールがあればほかにいうことはありません。

Restaurant U Libor


Sázavaへの行き方について

Sázavaへ行くには友人の車に乗せてもらっていたので、例えばプラハからのアクセス方法などは、経験がないので詳細をお伝えすることができません。

そのためここではローカル線の様子と最寄駅をご案内しましたが、この情報だけではいまいち不透明ではないかと思います。

どちらにしても交通の便は悪いので、列車で向かう場合は何度か乗り換えが必要だったり、駅から少々歩くことになるでしょう。

大ざっぱで申し訳ないのですが、チェコの列車に関しては、「IDOS」というアプリを使えば乗り換え案内が調べられます。

チェコ滞在時には何かと役に立つので、スマートフォンにIDOSをダウンロードし、それぞれの出発地点からSázavaまでの行き方をチェックしてみてください。

IDOSアプリ


Sázavaの旅のまとめ

Sázavaはとても大好きな場所で、チェコでの滞在先が近くの町だというのも、今思えばラッキーなことでした。

ここに書いた以外にも、ツーリストが知らないであろう山道を歩いたり、川沿いでのんびりしたり、古い町を見下ろす景色などにも出会うことができました。

Sázavaに関する情報が少ないせいか、日本から向かう人はあまりいないようですが、だからこそ穴場といえるかも知れません。

森や古い教会の雰囲気が好きな方は、是非足を運んでほしいと思います。

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