エストニア・タリン歴史地区は世界遺産の街!旧市街の3つのエリアと観光の見どころ

エストニアの首都、タリンの旧市街は城壁に囲まれた町であり、エリア内には多くの歴史的建造物が残されています。

とんがり屋根の塔は絵本を見てるかのように可愛らしく、保存状態が良好なことからタリン歴史地区としてユネスコ世界遺産に登録されています。

規模はそれほど大きくないため徒歩でじゅうぶん移動でき、また多くの宿泊施設がこの旧市街にあるので、滞在しながら楽しめるところも魅力のひとつです。

今回は北欧エストニアの世界遺産の街、タリン歴史地区の見どころをご紹介します。


スポンサーリンク

1. タリン歴史地区にある城壁

タリン歴史地区の城壁は14世紀から16世紀にかけて作られたものであり、防御壁をはじめ監獄や武器庫に使われていた建物が数ヶ所に残っています。

まずはそれら城壁のある場所をご案内します。

タリン旧市街の東側の城壁

ヴィル門(Viru Gaes)

旧市街の入口となる門は数ヶ所ありますが、最も代表的なのは東側にあるヴィル門です。

近くに空港から来るトラムの停留所があるため、タリン到着後にここから旧市街へ入る人は多いのではないでしょうか。

ヴィル門は両側にふたつの塔が並んでいるのが特徴で、当初は何重もの壁があったようですが、19世紀に行われた都市整備により、そのほとんどが取り壊されたそうです。

現在はそのうちのふたつだけが残り、旧市街の玄関口として賑わいを見せています。

セーターの壁とヘレマン塔(Hellemanni Torn)

ヴィル門のすぐ近くには、壁沿いに数々の露店が並ぶ「セーターの壁」と呼ばれる場所があります。

マフラー付きの帽子やふかふかのポンチョなど、可愛らしい北欧デザインの品々が売られているので、おみやげ選びにいかがでしょうか。

奥にちらっと見える三角屋根の塔は「ヘレマン塔」といい、ここから壁の上部に上がれるそうです。

カタリーナ通り(Katariina Kaik)

少し奥へ進むと工房が並ぶ小径、カタリーナ通りに出ます。石造りの小径が独特な雰囲気を漂わせていて、壁の一部には14〜15世紀頃の墓石が展示されています。

ここは聖カタリーナ教会(St. Catherine’s Church)の裏手になるため、地図では教会を目指して行くとわかりやすいかもしれません。

夜のひっそりとした様子もまたステキなので、日が落ちた後はこの道を通って帰ってみてはいかがでしょうか。

タリン旧市街の北側の城壁

ふとっちょマルガレータ(Paks Margareeta)

街の北側にはふとっちょマルガレータ、またはふとっちょマーガレットという可愛らしい愛称の塔があり、内部は海洋博物館となっています。

その名の通りずんぐりむっくりの塔ですが、かつては海からの攻撃を防御する役割があったため、強い印象を与えるよう塔が太く建てられたそうです。

後にここは監獄として利用され、囚人の食事の世話をしていた太った女将さんへの親しみから、塔にこの名前が付けられたそうです。

スールランナ門(Suur Rannavarav)

ふとっちょマルガレータのすぐ脇にはスールランナ門(Suur Rannavarav)があり、旧市街北側の出入り口となっています。

港から旧市街へ向かう際にはこの門が目印となるので、船でタリンを訪れた場合は、おそらく最初にこの門をくぐることになるでしょう。

タリン旧市街の西側の城壁

塔の広場(Towers’ Square)

ふとっちょマルガレータから西側へ向かった先には、いくつもの塔が立ち並ぶ公園があります。塔のひとつひとつには名前が付いているそうです。

ゆっくりと散歩しながら景色を楽しむにはおすすめの場所で、記念撮影にも適しているので、タリンならではの思い出の一枚を写してみてはいかがでしょうか。

スール・クルストゥル通り(Suur-Kloostri)

塔の広場にある城壁の端、スール・クルストゥル通り(Suur-Kloostri)には、旧市街西側の入口となる門があります。

周囲にはショップなどがないため、ヴィル門のような賑わいはありませんが、ここから見る景色は中世の雰囲気をリアルに感じられるかもしれません。


2. タリンの山の手地区「トームペアの丘」

タリン旧市街の高台に城や大聖堂が建ち並ぶ場所があり、トームペアの丘と呼ばれています。

トームペアの丘は貴族たちが暮らしていた山の手エリアなため、気品漂う雰囲気が感じられることでしょう。こちらもタリン観光には欠かせない主要スポットです。

トームペアの丘にある城壁

処女の塔(Neitsitorn)

トームペアの丘の公園から見える四角い塔。この塔はかつて売春婦を収容する監獄だったそうで「処女の塔(ネイツィトルン)」という名前がつけられています。

このような皮肉めいた名前が付けられたのは、女性は清くあるべきだという概念が、より強固な時代だったからかもしれませんね。現在内部はカフェになっています。

台所を覗く塔(Kiek in de Kok)

処女の塔の先に見える円柱型の建物は、「台所を覗く塔(キーク イン デ キョク)」といって、中は博物館になっています。

とてもユニークな名前ですが、これは「下に見える家の台所を煙突から覗き見できる」、と冗談を言ったことからこう呼ばれるようになったそうです。

デンマーク王の庭園(Danish King’s Garden)

ふたつの塔は公園から眺めるだけでなく、反対側にもまわることができ、そこはデンマーク王の庭園と呼ばれています。

顔のない黒いマントの像があるのが印象的で、この辺りは広場のようになっているため、散策した後ひと休みするにはいい場所ではないでしょうか。

歴史的建造物と旧市街を見渡せる展望台

アレクサンドル・ネフスキー大聖堂

処女の塔のすぐ近くにあるのは、ロシア正教会の教会であるアレクサンドル・ネフスキー大聖堂。大きく華やかな外観がひときわ目を引きます。

美しい大聖堂ではありますが、このゴージャスさがタリンの街にフィットしてないようにも感じられ、どこか異質な印象を受けました。

だけど日曜の朝の礼拝前に鳴り響いていた鐘の音は素晴らしかったので、早起きして訪れてみるのもいいでしょう。

トームペア城とのっぽのヘルマン

アレクサンドル・ネフスキー大聖堂の向かいあるのはトームペア城です。

ピンクの大きな建物が存在感を漂わせていて、お城というよりはホールか何かのような印象ですが、現在は国会議事堂として使われているそうです。

トームペア城の南西側には高さ50mの塔があり、のっぽのヘルマンと呼ばれています。こちらは中世のお城っぽいイメージだと思います。

聖母マリア大聖堂(Toomkirik)

トームペア城から少し離れたところにあるのは、白く清楚な姿の聖母マリア大聖堂。別名「トーム教会」と呼ばれています。

過去には火災でかなりのダメージを受けたことがあるそうですが、長い歴史の中で再建、修復がくり返し行われ、現在エストニア最古の教会として存在しています。

コフトウッツァ展望台(Kohtuotsa vaateplatvorm)

タリンの街並みが一望できるコフトウッツァ展望台。眼下には旧市街のオレンジ色の屋根と、縦長に尖った教会の景色が広がり、遠くには海が見えます。

ネットやパンフレットなどで、ここからの景色を目にした人は多いのではないでしょうか。タリンは夜景もきれいなので、夜に訪れてみるのもいいでしょう。

人気スポットなのでシーズン中は混み合うことが予想されます。そのため記念撮影には人の少ない朝の時間帯がおすすめかもしれません。


3. タリン歴史地区の中心部

ラエコヤ広場(Raekoja plats)

タリン旧市街の中心部にはラエコヤ広場と呼ばれる場所があり、季節ごとに様々なイベントが行われています。

その昔は公開処刑が行われた記録もあるようで、処刑に至った理由はオムレツの味を巡って論争が起こり、僧侶がウエイトレスを殺害したことなのだそうです。

12月はクリスマスマーケットが毎日開催されています。街にクリスマスツリーを立てたのはタリンが世界で最も古いらしく、数百年続く伝統行事となっています。

タリン旧市庁舎

広場周辺で最も目立つ建物はタリン旧市庁舎で、7、8月のみ内部の見学が可能です。

注目ポイントは雨樋に2匹のドラゴンがいることです。王冠をかぶった姿はとてもドラゴンには見えないのですが、それがまた愛らしく感じます。

タリン旧市庁舎はクリスマスツリーとともにライトアップされた姿が美しいため、ディナーは広場周辺のレストランにすると、夜景も一緒に楽しめるかもしれません。

聖ニコラス教会(ニグリステ博物館)

広場から5分ほど歩いた場所にあるのは、聖ニコラス教会(ニグリステ博物館)。

この建物は13世紀前半に初めて建てられたそうですが、その後戦争により爆破され、現在あるのは再建されたものだそうです。

内部は博物館やコンサートホールになっていて、「死のダンス」という絵画が展示されていることで知られています。


タリン歴史地区観光の感想

タリン旧市街はコンパクトなのが嬉しいところですが、区画がまっすぐに整理されてないせいか、方向感覚がいまいちつかめずGPSが常に頼りでした。

派手さはありませんが、見どころはたくさんあると思います。今回ご紹介した以外にも教会や石碑や博物館などがまだまだあるので、色々と探索してみてください。

滞在中は冬で日照時間が短かったですが、逆にライトアップした街を楽しむことができました。治安も良好なので、女性一人でも特に警戒する必要はないように感じます。

世界遺産の街タリン旧市街の印象をひと言でいうと、「可愛らしく優しい街」でした。



LiLiCoがセレクトした北欧雑貨のネットショップ!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。